| CALENDAR | RECOMMEND | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | LINK | PROFILE | OTHERS |

CS TIMES


スズキMRワゴンエコ 試乗記
0
     スズキからMRワゴンエコが登場した。従来の「X アイドリングストップ」と入れ替えでデビューした新しいエコシリーズは、アルトエコに搭載されたパワートレインを採用。この手法はイーステクノロジーを拡大搭載しているダイハツと同じものである。

    アルトはR06A型エンジンを搭載するために、エンジンマウントなどの前部基本骨格まで手を入れた大規模な改修モデルだが、MRワゴンは元々R06A型エンジンを搭載していた点、このエコタイプのパワートレインの採用は容易だったはずである。これにより、従来のアイドリングストップのJC08モード 24.2km/Lから27.2km/Lへ大幅に向上し、ハイト系トップの燃費を誇っていたムーヴの27.0km/Lを超えている。0.2km/Lの優位性はミライースとアルトエコの関係と同じである。

    前回アルトエコに試乗し、ミライースと比較しての完成度の高さ、走りの良さ(気持ちよさ)に感激したところだが、期待して乗ったMRワゴンエコは残念ながら、満足できるものではなかった。

    新開発のR06A型エンジンの静粛性や走りの軽快さは、このMRワゴンのデビューで非常に感心し、アルトエコでのさらなる飛躍には感嘆の声すら出そうになったが、MRワゴンに搭載されたエコ仕様は、その予想を裏切り、「軽自動車=我慢ぐるま」の領域に戻ってしまった感がある。やはり+60kgの重量増はこの排気量に大きいようで、アルトの場合では感じなかった無理やりさが、あらわになってきている。

    具体的には一番気になるのは副変速機付CVTの制御があまりにも燃費志向に振りすぎていて、とにかくぎくしゃくするということである。すぐに低回転域を使いたがるのは最近のCVTの傾向だが、エコ志向の味付けによりペダルもかなり踏まなければ反応しないことも含めて、運転者にはストレスを与える。非力な軽自動車のNAエンジン車は、減速することも多いため加速する頻度も多くなる。その度に一旦エコモードに入っているところをアクセルを踏み込んで加速モードを呼び覚ます必要性がある。この回数が多く、非常に変速がビジーである。昔の2速AT車のようだ。

    また、エンジンもMRワゴンに搭載されているもの、アルトエコに搭載されているものと、本当に同じものかと思うくらい異なる。回転を上げるとグォーと汚い音がする。エンジンフィールも雑な印象だ。私はこのようなエンジンを病気になったエンジンと呼んでいる。近年多いが、燃費を稼ぐためにアクセルを踏んでも燃料を送らないため、エンジンがとても苦しそうな音を出し、前にも進まない。確かに燃費向上には一定の効果があり、いろいろなメーカーが多くこういった制御をしているが、私は正直この手のものが好きではない。乗っていてこちらが苦しくなる。

    その他、多くの部分ではMRワゴンとなんら変わりなく、アイドリングストップの作動もダイハツより幅が広い。乗り心地や静粛性は間違いなくクラストップであろう。しかし、27.2km/Lという燃費を達成するのは新型エンジンをもってしてもなかなかハードルは高かったようで、アルトエコのようにバランス良くはならになかった。開発陣も苦労したところだろう。

    そうした意味では、全車にエコアイドルを搭載したイーステクノロジーを採用するKF型エンジンを展開しているダイハツムーヴと違い、MRワゴンエコはある種の異質な存在としての位置づけが大きい。スズキとしてもこれを良いとは思っていない。全車にこのエンジンを搭載していないのは、従来のタイプの方が燃費以外の面では良いというをわかっているからだろう。しかし逆に言えば、だからこそ極端なことができたともいえる。

    MRワゴンエコは「ECO-X」は従来の「X アイドリングストップ」と価格も何も変わっていないが、新設定のエントリーモデル「ECO-L」は、「G」の4万円アップでアイドリングストップシステムのほかに、キーレスアクセス&スタートシステムも装備する。実質的にはエコ仕様分のアップはゼロといえる価格設定だ。スズキとしても走りを削いだ分を装備でお返ししたということだろう。

    しかし、私は正直このクルマはおすすめしない。少々燃費が悪くても標準仕様を買うのがベストだ。それに、145/80R13というプアーなタイヤだけは納車後変えることをおすすめする。このタイヤはやりすぎだ。細くて転がり抵抗を重視しすぎたタイヤであるから、とにかく危ない。実用域ですら不足している。50キロで少し急なカーブに入ると、ズズズッと滑ってしまう。初心者の入門編としても使われるクルマなのだから、こういうことは歓迎しない。この点では155/65R14で、タイヤの性能ははるかに良いヨコハマのタイヤを採用して27.0km/Lを実現しているダイハツの方が優っていると言える。

    標準仕様の出来の良いエンジンとCVTをわざわざ崩す必要はない。ダイハツの燃費を超えることが目的のクルマと言える。そのスズキの執念は買いたいが、クルマはまだ買えるレベルではない。ワゴンRなどにもおそらく設定されるだろうが、あくまでエコシリーズとして異質な位置付けであって欲しいものだ。
    |15:45| Suzuki | comments(0) | trackbacks(0) | posted by carstadium - ログピに投稿する
    第3のエコカー ダイハツミライース スズキアルトエコ
    0
       第3のエコカーというジャンルをダイハツが提唱し、低価格で低燃費という軽自動車本来の姿を追求。そのコンセプトは共感を得て、ミラは販売台数が激増。ムーヴ、タント、ミラという3本柱の中で少しパワーダウンしていたミラを復権させる結果となっている。

      高級化、広大化、高価格化の進む軽自動車の中で、先日紹介したホンダN BOXとは正反対の軽自動車。時代遅れのカタチと思われていたが、意外と需要があることが証明された。

      ミライースの販売が好調なのを尻目にすかさずスズキが一手を撃ったのが「アルトエコ」である。JC08モードで30.0km/Lという非ハイブリッド車ではトップの燃費を謳ったダイハツに良きライバルであるスズキも待ってましたとばかりに第3のエコカーを準備。わずか0.2という数値だが、30.2km/Lという燃費でクラストップという単語をダイハツから奪った。こうしたスズキの底力は凄いと思う。タント風味のクルマを作ろうというN BOXのような単純なコンセプトの後追いではなく、技術の積み重ねで初めて達成できる飛びぬけた燃費数値を、わずかな期間で破ってしまう。これはなかなかできることではない。

      ミライースはまったくの新規車種として登場。e:Sテクノロジーはエンジン、CVTをはじめパワートレインのフリクションを極限まで無くし、アイドリングストップや転がり抵抗の少ないタイヤを採用するなど、地味な技術や工夫の積み重ねで30.0km/Lという燃費を達成している。対するアルトエコはアルトの追加シリーズとして登場。外観は既存のアルトとまったく同じである。また、低燃費化技術もほとんどがミライースと同じようなものである。ただ、アイドリングストップはイースの7キロよりも範囲の広い9キロからエンジン停止を可能としているほか、これまでのアルトとは意外と大きく異なり、新開発のR06Aエンジンを搭載するためにエンジンマウントをはじめ前周りの骨格を新設計。軽量化と同時に車高も少し低くなっており、ノーマルのアルトと並べるとダウンサスを入れたようにも見えるほど。また、ダイハツとは異なり変速幅の大きい副変速機付CVTも大きく効果を発揮している。

      さて、この2車種をじっくり乗り比べてみた。ミライースは「X」で99.5万円。アルトエコは「ECO-L」で89.5万円である。装備はスズキがダイハツに合わせており、同じ価格なら似たようなもの。アルトエコ「ECO-L」、イースの「L」にはキーレスもない。ただ、それを除けばそれほど日常の足として困るような装備内容ではない。まず、内外装を比較すると、外観はアルトの方がずっと若々しい。若い人が乗ってもおかしくないイメージであるのに対して、ミライースは少しおばさんのクルマという印象がある。ただ、内装はクオリティは似たようなものとしても、カラーのコーディネイトはダイハツの方がセンスがいい。落ち着いた雰囲気で、ステアリングも少し弾力があって握り心地もいい。対してアルトはステアリングが少し太めなのは個人的に好印象だが、素材感は堅い。また、シート生地の模様もダサい。

      エンジンをかけると両者ともに互角な印象である。軽らしくないセルの音と静かさで驚く。ただ、走り出すと少しずつ両者の違いが出てくる。ミライースはダイハツ特有のCVTのキーンという音が耳に入る。また、遮音対策は軽量化やコストの関係で熱心ではないようで、タイヤのロードノイズ、エンジンの音もけっこう気になってくる。ただ、100万円以下の軽なら合格点である。アルトエコはCVTからのノイジーな音もほとんどない。エンジン音もびっくりするほど静かだ。これは元々エンジン自体が静かなためでもあろう。騒音という視点から見れば快適なのはアルトエコである。

      走りに関しては市街地では両者ともに互角である。ただ、ミライースは燃費を重視するあまりに抑圧されたようなエンジンの苦しさを感じる。音質的には気持ちよいものではない。また、アクセルに対する速度の乗り方もクルマ主体であって、運転者の意向は無視される部分がある。そのため、思ったときに間を置いてクルマが反応するような違和感がある。アルトエコは副変速機付CVTの効果もあって、その点ではミライースより自然である。完璧ではないが欲しいときにスピードが乗るし、アクセル操作に対して素直である。ストレスを感じないのはアルトエコであろう。

      エンジンは圧倒的にアルトエコの勝利だと思う。とにかく静かでシルキーである。巡航時やあまり回転を上げない加速の時には4気筒と間違えそうになるほど。低回転時のトルクも豊かであるから回転が上がらなくても加速できる。ミライースのKF型は最新型のスズキのエンジンに比べるとややガサツだ。またエンジン音はうるさくはないが、アルトエコと比較すると音が大きく感じられるし、低速トルクもないように感じる。ただ、これはアクセルの反応を鈍く設定していることと、スズキに比べてCVTの変速幅が狭く、回転が上がらないと加速が乗らないという点もある。副変速機CVTはハイブリッドカーのようなマジックを起こす。プリウスに乗って速いか遅いか判断しかねるように、この副変速機付CVTも今までの自動車のエンジンと回転のリンクを覆す部分があるのだ。

      動力性能もアルトエコが勝っている。まったく同じ道を走ったが、高速のストップからスタートでアクセル全開にした場合、アルトエコで100キロに到達していたポイントでミライースは90キロ過ぎたくらいだった。スイスイ加速して十分な性能のアルトエコに対して、ミライースは80からはなかなかスピードが上がらない。アルトエコは100キロからでも「まだ行けるぞ」という雰囲気があるが、ミライースは「がんばってます」と感じる。高速では非力なイメージを持ってしまった。ただ、両者ともに大したものだと思ったのは一度スピードが乗った時の速度の維持が楽なこと。失速することがあまりなく一定の速度で80とか100キロで走り続けることができる。もちろん燃費にもこれは効いてくる。

      アイドリングストップもアルトエコの方が自然である。というよりも音が小さくてあまり気にならないと言った方がいい。そして、確かに10キロ以下になるとよく止まる。そのため停止するつもりがないのにエンジンが止まり、エンジンが止まった瞬間またエンジンがかかるという場面もけっこうあった。その点、イースはそういったことが少ない。7キロから止まるのは稀な印象である。2-3キロが多い。

      乗り心地やハンドリング、足回りが個人的に一番アルトエコの好きなところだ。イースは硬くゴツゴツとした乗り心地で、路面の段差なども比較的伝わるが、アルトエコはよく足がストロークしている。ある程度のしっかりさも維持しながら凹凸も吸収してくれるから乗り心地はとてもいい。これは本当に89万円なのだろうかと思ったほどである。

      総合点はアルトエコの方がはっきり言って高い。同じ値段なのだから当然だが、私はアルトエコを買う。むしろ欲しいと思った。日常の足としてこれで十分。ミライースの単なる対抗馬ではない。ミライースの不満点を改善したクルマと言える。ただ、室内の質感はダイハツが上である。またエコカーとしての演出もミライースにはある。デジタルメーターやエコ運転で色が変わる仕掛け。アイドリングストップ時に節約燃料の量や時間も出るのは見ていて楽しい。アルトエコはアルトと何も変わらないメーターでおもしろみがない。また、耐久性もおそらくダイハツの方がいいだろう。スズキはスズキの弱いところがあるが、短期間にこれだけのものを開発して出してくるのは正直感心せざるをえない。

      今回これだけの出来であれば、アルトとしてではなく、別車種として出しても良かったのではないかと思う。ただ、パワートレインにお金をかけることが最優先で、外観やインテリアを変えることは経済的ではないと考えたなら、それは非常にスズキらしい。個人的にはまだまだ余裕があると思う。とりあえずの30.2km/L。ダイハツが超えれば次の一手が打てる。そのくらいの可能性を新開発エンジンと副変速機付CVTには感じる。両者ともにこんな素晴らしいクルマが乗り出し100万円以下で手に入るなんて怖い世の中である。

      最後に気になる燃費はダイハツミライースが往復20kmの走行で24.3km/L。アルトエコが25.9km/L。もちろん低燃費走行を心がけた数字である。普通の女性が無意識に乗った場合15%ダウンくらいではないだろうか。アルトエコは20Lしか燃料タンクがない。しかし、これで十分かもしれない。
      |21:10| 週刊CS TIMES | comments(0) | trackbacks(0) | posted by carstadium - ログピに投稿する
      ホンダN BOXカスタム 試乗記
      0



        ホンダから年末に登場した新型軽自動車「N BOX」に試乗した。このクルマはダイハツがタントで開拓した市場であるが、その後スズキがパレットを投入。OEM車を除くと、3番目にホンダもこのカテゴリに参戦したということになる。N BOXから見えるホンダの答えは、やっぱり日本市場は重要。そして、軽自動車は無視できなかった・・・というものである。ホンダは販売台数の多くを北米を中心に海外で稼いでいる。日本市場の占める割合はトヨタや日産に比べて少ない。そのため、海外が好調な時期にはホンダの幹部は日本市場を軽んじるかのような発言をしていたし、実際に日本向けのラインナップも魅力の少ないものになっていった。中でも日本専用である軽自動車については、世界規模で見れば台数は少なく、ホンダにとっては魅力的に映らなかったようで、「軽自動車は儲からない」といったことを隠さずに言っていたし、ホンダは普通車と同じクオリティで軽も作ってきたが、もうそんなことはやめると受け取れる発言をしたこともある。

        ■ごめんなさい・・・やっぱり軽は大事でした

        先代ライフの前期型で私は感心した。当時のライバルの一歩先のクオリティを持っていた。しかし、それが頂点であり、その後はコストダウンを重ねるばかり。現行型は先代のコストダウンバージョンでしかなく、その分ライバルより少し価格を低めに設定すれば大丈夫とホンダは読んだ。しかし、その読みは外れた。ダイハツを筆頭にスズキもその底力を発揮して、メカニズム、燃費、クオリティすべてにわたってホンダは2世代くらいの差を付けられてしまった。こうなると、値段が少々安いだけではホンダの軽を選ぶ人はいない。その中での世界的な不況。やはり日本での商売も無視できなくなってきた。その答えが軽に力を入れるというものだ。反撃第1弾「N BOX」を見ていると、ホンダの「認識が甘かった・・・」という声が聞こえてくる。

        ■入れられるものはなんでもいれました!!

        N BOXはもったいぶったところがないクルマである。いわばメーカーが勝負に出るときのクルマだ。近年こうしたクルマは先代の通称ゼロクラウンくらいではなかったろうか。なかなかこうしたクルマは出てこないものだ。具体的にはプラットフォームから一新。それだけでなくS07A型というエンジンも新開発。ライフやゼストのP07A型エンジンは、登場から8年目。現在の感覚から言えば、まだ大幅改良で行ける年数である。しかし、ホンダはまっさらなエンジンを用意した。さらに、軽としては初のCVTも採用している。パワートレインはすべて新しいものとなった。それに、流行に乗ってようやくアイドリングストップを採用。そして軽としては初めて全車にVSAを装備するなど一歩先行く安全性を獲得している。また、ホンダがなぜか嫌っていたプッシュエンジンスタートもようやく装備した。それに軽では非常に珍しいクルーズコントロールを装備したモデルまである。

        ■クラストップのつもりが・・・悔しい。

        刷新したパワートレインのおかげで、このクラスではもっとも重い重量でありながら燃費はJC08モードで22.2km/Lと2015年基準をクリアしたのはホンダの執念である。プレスリリースでもクラストップの燃費を謳っているが、2011年11月末との但し書きがある。末というのはおそらく28日を意味するはずだ。ホンダとしてはこのクルマをクラストップの燃費として出そうと思っていたに違いないが、なんと発表の30日より1日前(29日)にダイハツがタントに話題のe:Sテクノロジーを採用し、24.8km/Lという燃費を達成してしまった。なんとN BOXは1日すら天下を取れなかったのである。

        ■ECONスイッチで性格が変貌!!

        N BOXは2つの顔を持つと言っても良さそうだ。そして、その乗り味は3気筒エンジンでなければ軽だとは思えないものである。冷静に比較してフィットクラスのクルマと互角か、それ以上にコストがかかっていると感ずる。それもそのはず、フィットより価格は高いのだ。冒頭でホンダは軽は軽らしく他社と同じように軽基準で行くとの主旨を発言したことがあると言ったが、このクルマは古き良き時代のホンダの軽が帰ってきた印象。クルマ作りに「軽だから」という言い訳は見えない。ホンダの代表作にしたいという熱意が伝わる。もしかすると、海外への輸出も進出も考えているのかもしれない。ただ、地域柄タイヤはブリヂストンのブリザックREVO2という高級なタイヤが付いていたため、乗り味については夏タイヤだともう少し安っぽい印象を受けるかもしれない。

        ライバルのタントと一番違うのは、バスに乗っているような感覚が少ないことだ。背はバモスよりも高く、ガラスエリアも大きいのに、そうした印象を受けないのは、ドライビングポジションの設定にもあるだろうが、乗り味から受けるものも大きい。ホンダのミニバンに共通する低重心というコンセプトをN BOXにも投入しているのがわかる。動力性能はNAエンジンでも市街地では思ったほどパワー不足を感じない。しかし、実用域での話しであり、60キロを超えると加速は苦しくなる。ただ、ECONスイッチがONの状態での話しで、帰りにOFFにしてみると、その性格は変貌し、驚いてしまった。突然昔のホンダの軽のように軽やかに高回転まで回り、非常に元気のいい走りを見せてくれるのだ。行きと帰りでは違うクルマに乗っているかのような感覚になった。それほどパワーを抑えた走りをして、燃費を稼いでいるということだろうが、エコがさかんに叫ばれる中にあっても、プリウスのパワーモードにも言えるが、元気の良い走りができるモードもあるのは悪くないと思う。ただし、ECONをOFFにするとアイドリングストップは作動しない。

        ■価格は高め

        N BOXは価格もライバルより高めである。一番ベーシックなモデルでも124万円。ライバルよりも10万円は高い。しかし、比較して乗ってみればこの差は納得できる。また、VSAなどの基本装備の高さもあり、それほど高くはない。市場もそれはよく理解しているようで、すでに27,000台の受注を得ているという。

        ■おもしろくはないが、高級な道具である

        ホンダらしさという点では、センタータンクレイアウトや、普通車のメーカーが作る軽という意味で、クオリティの高さなど、独自性は認められる。ただ、よく言われる走りの楽しさというのは感じられない。ホンダはすぐそこに持っていきたがるが、このクルマの場合にはそれは不要である。ただ、ダイハツタント、スズキパレットよりも上等な商品であることは手に取るように伝わる。高級な道具として求めれば後悔しない1台であるし、個人的には今の軽自動車の中でイチオシである!最後にホンダに要望であるが、カスタムの外観はいかにも下品である。標準仕様の品の良さと比べたら同じクルマに見えないほどである。せっかくターボエンジンを作ったなら、標準仕様にも設定して欲しい。そう思っている人は意外と多いと思う。

        |20:56| Honda | comments(0) | trackbacks(0) | posted by carstadium - ログピに投稿する
        エコカー補助金・新エコカー減税
        0
           新エコカー補助金がスタート。昨年好評だった補助金が復活した。今回の補助金は12月20日以降に登録されたものが対象で、とんとん拍子の決定だったため、直近に購入した人にとってはおもしろくない話となったが、あまり論議が長引くと買い控えにもつながるため致し方ない面もある。今回の補助金は乗用車では、軽自動車で7万円、それ以外の登録車が10万円となっている。前回は登録から13年以上が経過した古いクルマをスクラップにしてエコカーを買えば、補助金が25万円と割り増しされたが、今回は一律10万円である。中古車業界からの割安な中古車減少に対する懸念の声に配慮したと言われている。

          近年の景気悪化や震災復興の足として、中古車の需要は増えている。まだ使えるクルマを廃棄するのはエコの精神に反するかもしれないし、クルマを趣味のものとして見るとマニアの間では、まだまだ価値のあるクルマがスクラップにされることは大変惜しい面もあるため、私は今回の補助金はわかりやすくて良いと思う。なお、予算は3,000億円で期間は2013年の1月末までの約1年間となっているが、予算が無くなり次第終了となる。国は100万台という台数を見込んでいるので、対象車が前回より狭い点を考えれば、1年近くは持つと思われる。

          今回の補助金の対象になるのは、2012年3月〜4月末に終了予定だったエコカー減税対象車のうち、75%か100%減税のクルマ。前回は50%減税でも出ていたが、今回は出ない。そのため、4WD車など補助金の対象から外れるケースが増えている。ただし、現行の減税で50%減税車であっても、2015年度燃費基準を達成(新エコカー減税対象車)していれば補助金が出るという複雑さもある。ただし、その例外にあるのは数えるほどの車種・グレードで、今のところ三菱eKワゴン(日産オッティ)の2WD-5速MT車、スズキアルト(マツダキャロル)の2WD-4速AT車、ホンダCR-Vの2.0L(20G)くらいである。

          新エコカー減税に触れたところで、引き続きその話題に移るが、現時点で判明した部分で解説すると、来年度の減税は基準がすべてJC08モードを利用した2015年度燃費基準による。そのため10・15モード燃費しか表示されていない車種は対象外である。2015年基準達成は、2010年度燃費基準+25%と同等か、やや厳しいというのが目安となる。現行の減税で75%減税を達成しているクルマであればJC08モード燃費の取得とあわせて若干の改良で対象になる可能性があるが、50%減税車については、かなり厳しい。そのため、減税は3年間続くため、その間の改良が各メーカーで活発になるだろう。具体的にはマツダならスカイアクティブをアテンザやプレマシー、ビアンテなどに拡大採用するだろうし、比較的手軽に数値を乗せることができるアイドリングストップシステムの採用車は、もっと大きなクルマでも拡大していくだろう。また、ミニバン・SUVなど重量級のクルマではクリーンディーゼルの設定車も増加するものと思われる。そうした意味では、楽しみな面もある。

          また、新減税ではこれまでハイブリッドやEVなどに限られていた免税車種が通常のガソリン車にも適用される。これは、マツダのスカイアクティブ、ダイハツのe:Sテクノロジーなど既存のガソリンエンジンでも革新的な技術や、地道な努力の積み重ねで達成しているハイブリッドカー並みの燃費に配慮したもので、2015年基準を+25%で達成すれば免税となるのはユーザー側からしても選択肢が増えて良い。また、こうすることでハイブリッド一辺倒の低燃費化に多少は歯止めがかかり、多種多様な燃費達成の方向性の道が開かれる点でも、日本の自動車技術の進化にとって歓迎すべきことである。この他の減税率については、2015年基準達成で50%減税、+10%達成で75%減税となっている。

          この新エコカー減税と、新エコカー補助金はまったく別のものとして扱われるため、2012年4月以降は補助金は出るが、減税は受けられないというケースが出てくる(逆はない)。そのため、4月からは各社燃費関連で改良ラッシュが到来するものと予測される。
          |22:17| 週刊CS TIMES | comments(1) | trackbacks(0) | posted by carstadium - ログピに投稿する
          税負担の一律議論に疑問
          0
             10月から急に個人的な都合で忙しくなり、日々の更新で手一杯となり、こちらにまで手が回らなくなってしまい、3日坊主で「週刊CS TIMES」も終わってしまいました。予感はしていたものの、情けない限りだと思っております。

             最近、いろいろなクルマに触れる機会が増えて、気づいたことがありますが、ガソリンの給油ランプが付いているクルマによく出会うということです。ガソリン価格も日々変化していますし、このご時世満タンにした時の精神的な負担感が大きく、みなさん少しずつ注いで乗っているのかなと思います。燃費のことも考えているのかもしれません。地方では日常の足としてクルマは必須のものであり、決して贅沢品ではありません。乗っているクルマも高級車というわけではなく、実用車や軽自動車が中心です。その上に地方では失業や賃金カットが相次ぎ、都会と比較するとその生活コストの差以上に低い賃金で働く人が多い実態は都会ではあまり知られていないと思います。

            そうしたことからも、自動車関連の税負担の低減は自動車業界のためというより、ひとつの生活保障として必要であり、震災復興のための足として使う人や、一定の年収を下回る場合には車検時の重量税の低減はもとより、毎年の自動車税の減税も必要であると思います。また、現在13年を超えるクルマには自動車税が増税されていますが、これは廃止すべきでしょう。古いクルマを好きで乗っている人などほとんどおらず、だいたいは次のクルマが購入できない人という実態があります。

            ですから、逆に新車を購入できるくらいの収入があるという点で、取得税に関しては継続すべきと思います。高額車になればなるほど高くなるこの税金はある意味で消費者に選択の余地があり、経済的な余裕のある人に負担を求めるという点で理にかなっていると思うからです。

            クルマの車齢は新車から平均7年になったといわれていますが、今ではそこからさらに中古車として7年くらいは使われることが増えていると思います。そうしたクルマを使う人はクルマに対して知識は浅く、できる限りお金はかけたくない。そうしたことから日々の点検、消耗品の交換もできる限りしないで済むならしていない。車検時でも検査に通ればそれでいいということで、乗りっぱなし、程度の悪い車も増えていると思います。結果クルマそのものの安全性も下がり、高速道路上で故障したり、タイヤがバーストするなどして停止。高速道路での人身事故の増加にも繋がっていると思います。

            こうした社会情勢をよく見ながら、自動車関連の負担軽減は一律に無くす無くさないといった話ではなく、取れるところからは取り、そうでないところからはクルマの保守のためにお金を使ってもらえるような仕組みをぜひとも考えていただきたいと思います。政治家の消費拡大のための減税議論(クルマを買わせるため)という感覚が、一般市民とズレていると感じざるを得ません。購入時の負担軽減よりも、日々の維持費を低減する方が長期的な視点での自動車産業の活性化につながると私は考えるところです。
            |11:04| 週刊CS TIMES | comments(5) | trackbacks(0) | posted by carstadium - ログピに投稿する
            | 1/40 | >>
            LATEST ENTRY
            ARCHIVE

            Copyright (C) 2012 JUGEM Some Rights Reserved.