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不要なモデルチェンジはしなくていい

2006年登場した現在のレクサスLSは世界的な不況もあってモデルチェンジを延期。代わりに内外装だけでなく、時代に合った先進装備などをふんだんに盛り込み、マイナーチェンジというには大規模すぎるので「メジャーチェンジ」という新しい言葉で、予定より4〜5年の延命をはかっている。

この方法はトヨタブランドにも波及するようで、一定の需要があるから廃止されず、長く生産しているけれど、フルモデルチェンジするほど台数が期待できなかったり、新しい提案ができない車種でメジャーチェンジといえる改良が実施される。その第一弾がゴールデンウィーク明けにも発表される「エスティマ」。そして、6月に発表される「プレミオ」「アリオン」となる。

現行エスティマは2006年デビュー。十分な販売台数を誇ってきたが、近年では価格も近く、より豪華に見えるアルファード・ヴェルファイアの影に隠れている。これまでモデルチェンジの情報はあったし、開発されていたようだが、いずれも中止されている。異例の3度目のマイナーチェンジを実施する。しかも、今度はインパネまで手を加えるもので、あと3〜4年は作るつもりと伺える。人気車種なのになぜ?と思われる人もいるかもしれないが、トヨタはエスティマを重要な車種と考えていると思う。いつも革新的であった。初代からしてビックリ箱みたいな車。ハイブリッドもエスティマからだった。今、モデルチェンジしてもアルファードの廉価版にしかならない。いい判断だと思う。エスティマは燃料電池車初めてのミニバンとなって、オリンピックまでに登場すると私は予想する。

「プレミオ」「アリオン」も長寿な車だ。特に大きな変更もなく生き延びてきたが、10年を前に大きく変わる。なんとアリオンにボデーが統合される想定外の決断(名前は残る)。古臭い感じのするプレミオが切られるのは致し方ないか。プレミオの方が好きだった私にとっては残念。ただ、リヤビューは双方のため一新される可能性はある。具体的にはアリオンのフロントを継続し、バンパーとグリルのみを差別化。わかりやすく言えば、アリオンは若々しさのあるクラウンアスリート風のグリルとなり、プレミオは少しメッキが目立つロイヤル風のグリルとなるようだ。エスティマにも共通するが、こちらにも新しいトヨタの安全支援パッケージであるトヨタセーフティセンスCが設定される。インパネなども今風に変更されるというから、単なる見た目だけの改良ではないことがわかる。

この2台も普通なら、とっくにモデルチェンジしていい頃だった。しかし、計画を大きく変えたのはプリウスの存在なのは間違いない。従来のプレミオ、アリオンユーザーの中で多くの人がプリウスに買い換えている。確かに価格的に見ても、1.8Lならそんなに大きな違いがない。でも、日本市場には5ナンバーのセダンが欲しい人はいる。継続されるだけでありがたいと言うべきかもしれない。

こういう延命策。評価は分かれるところだと思う。でも、私はどちらかといえば肯定的に捉えている。今となってみれば、エスティマとプレミオも割りと良い時代に作られた車。たとえば、ヴィッツにしてもカローラにしても、モデルチェンジのためのモデルチェンジをしているトヨタ車はけっこうある。前の方がよかったと思う車も申し訳ないが多い時期があった。そういう意味では、そうなるのならいらないモデルチェンジなどせず、今の商品を磨いてくれた方がいい。また、トヨタといえば、見てくれだけ変えて新型ですということも多々あったが、きちんと現在に合わせて中身も手を入れるようになった点は、変化と取れる。

乗れば乗るほど悩ましいプリウス

今日は新型プリウスで朝から出張。ほぼ一日300kmほど走ったのでございます。乗ったのは「S "ツーリングセレクション"」。

年末に試乗。それからも数回ほど短距離乗りました。そして今回ようやく一日過ごすことになったのですが、乗るたびに私は悩んでしまうのでありました。もちろん、新型プリウスは先代に比べて、とても良くなったことは間違いなく、その評価に変わりはないものの、乗れば乗るほど「飛びぬけて素晴らしいわけではないかも」という自問自答。

第一印象は「おお!!」でした。「いいじゃない!!」と素直に感じるも、慣れてくるにしたがって、当たり前ですが「The PRIUS」という感じに。これはプリウス以外の何者でもなく、だんだんプリウスにしか思えなくなってきたのであります。もちろん、これから帰って我が家のプリウスにも乗ってみたいところですが、トヨタのハイブリッドシステムが車の性格の大半を決めているような気がして、どんな車でも同じように感じてしまう面は致し方ないのかなぁと思うところ。

今回は聞こえてくるサウンドも先代と同じ。エンジンが同じなのだから当たり前です。もちろん、多少の違いはあるものの、アクセルを踏み込むと同じ音質。動作も基本的にはプリウスユーザーからすれば、なじみのあるもので、特に新しさはありません。

乗り心地がよくなったこと、セダンらしい運転したくなるような低い位置のドライビングポジション、静粛性など先代ユーザーとして改善して欲しいところは完璧に良い。文句を付けたくなるようなところもない。けどすごく魅力的で、どうしても今すぐこれが欲しい。買い替える必要が無いけど、買い替えたいというほどのインパクトは感じなかったというのが本音なのでございます。もちろん、これから車検を受けるとすれば次は9年。普通の我が家の買い替えスパンで、次もプリウスにする可能性は非常に高いと思います。でも、飛びつくのはとりあえず保留にしとこうかというのが私の結論。もう飛びつく時期と言えないかもしれないですが。

大きく変わったなというのは、モーターのみで走行するシーンが圧倒的に増えたこと。今までは信号待ちからスタートすると、必ずエンジンは始動していたのが、バッテリーがあれば50キロくらいまでEVと同様、モーターのみで加速します。エネルギーの回生も早い。そしてトヨタセーフティセンスPはやはり魅力。レーダークルーズコントロールはやっぱり欲しい。これはいい。スバルのアイサイトと違って、停止してもブレーキ保持をしてくれます。なので、ペダル操作なしで目的地に行けてしまう。復帰に時間がかかるのは焦りますが・・・。あと先行車がいないときにクルーズをやめてしまうのは不満。そして、レーダークルーズで走ってきて、最後のメッセージが「走行が不安定です」。いや、君が操作してたんだぞと笑える一幕も。

けれど、レーダークルーズのために買い替えるというのは、やはりそこまでの動機にはならないでしょう。第一印象はすごくいいのですが、やっぱり長く乗ってみると、清水草一さんの「全部がちょっとずつ良くなってるけど、今のプリウスに乗ってる人が、すぐに買い替えたくなるとは思えない」という感想は実に適切。ただ、トヨタの車作りが変わったことはよくわかります。これはスタート。まだまだ応援したいと思います。というわけで、プリウスというブランドやドライブ感が変わらないことを求めるなら、迷わず新型オススメ。けれど、次は何か違う、新しい物を買ったぞ!!という感じが欲しい人には、よくよく乗ってから購入されることをおすすめします。そういう人はSUVというカタチやアイポイントなどから、新しいもの買ったという感覚がよく伝わってくる「C-HR」か、1年くらい遅れてデビューする予定の「PHV」を待つのがベスト。我が家もそうしたいと思います。

いや、とてもプリウスはいい車です。本当に文句を付けたくなるようなところがないのです。全然違う雰囲気にしなかったのは、トヨタらしいところ。これだけ多くいるプリウスユーザーに対して、まったく違った感じにしてしまうのは、逆に不親切。違ったものを求める人には、これからいろいろな選択肢を出してくれることでしょう。

トヨタが切磋琢磨する体制に変わるか

トヨタは、同じメーカーの中にきちんとした序列がある。とても日本的で受けていた面がある。でも、時代は変わって弱みにもなってきた。

収入が上がったり地位が高くなったからといって高級車に乗るとは限らない時代。多様性やエコなど車を選ぶものさしは人それぞれ。この車はあれより下だから、これより上だからという車作りをしていては競争力を失ってしまう。

昨年業務提携をしたマツダはとても理想的な車作りをしている。価格が安いからといってわざわざクオリティを落としたり、上の車を食ってしまうことを恐れない。アテンザに乗ってもデミオに乗っても、きちんと共通した流れやクオリティがある。細かいことを言えば静粛性や乗り心地など違うが、デミオに乗って、やっぱり安い車だからとがっかりさせたりしない。

私は昨年からトヨタのそういった車作りはやめて欲しいなぁとつぶやいていた。探して見つけたのが昨年のTwitter。この他にも、小型が上級車を食って何が悪い。小型車部門と上級車部門が競争すればもっといい車ができるはず!! そんなことを私なりに述べさせてもらっていた。カローラハイブリッドがプリウスより良くて何が悪い。そうなったらプリウスの開発陣はもっといい車を作ればいいだけ。

トヨタは今回カンパニー制を導入するそうだ。小型、商用、上級、レクサスといった部門別に社長のような位置づけとなるプレジデントを置き、それぞれ競争させる仕組みを導入するようだ。上下関係にとらわれない車作りをしようとしているのではないかと考える。まだまだ成果は数年先になるだろうが、古臭い車格なんていう言葉に縛られることのない、のびのびとした車作りをして欲しいと念願している。

いいぞ!! トヨタC-HR

コンセプトモデルは度々登場。プリウスベースのSUVが出るぞと言われ続けて、そろそろ3年くらいになる気がするが、ようやくその姿を現してくれたのが、ほぼ市販版「C-HR」。

なんだかとても存在感のあるスタイリングだが、サイズは意外と小さくて、全長は4,350mm。幅は日本ではちょっとワイドすぎる1,795mmとなっている。とはいえ、このサイズ。SUV販売で独走中のホンダヴェゼルとほぼ同じ。まさかストリーム VS ウィッシュの再来? そんなことも頭を過ぎる。近年トヨタはコピー商品のようなものを出してくることは少ない。純粋にいい車を作ろうという意気込みは感じる。パクリというような議論にあけくれた若い頃もあったが、今は私自身そんなことに興味がない。ただ、新しい選択肢が増えることを歓迎する。この車もトヨタの解釈があると思うし、世界中でもっとも売れ筋のジャンルでもある。

この車のパワートレインは3つ用意されるらしい。メインはプリウスと同じ1.8Lハイブリッド。これにE-Fourタイプもあるという。ただ、この車はプリウスのようにハイブリッド専用車ではない模様。オーリスに搭載された1.2L直噴ターボ仕様も設定される見込みで、こちらも日本に導入される可能性が高い。こちらもAWDがあるらしい。そして、国内導入は微妙だが、2.0Lの普通の4気筒バルブマチックもあるらしい。こちらはFFのみ。低価格担当になるのだろう。私は日本にもあっていいと思う。

現在、我が家ではプリウスの購入も検討しているが、この車も大アリという気がしている。おそらくヴェゼルと対抗するために価格設定は似たようなところになると予想。つまり、ハイブリッドのメインモデルで250万円前後。プリウスと同等とも言える。ガソリンターボがどうなるかわからないが、オーリスがけっこう高いことを考えると、価格面ではあまり差がないかもしれない。となると、ヴェゼルのガソリンタイプに対抗するのは、2.0Lという可能性もある。

なかなか悩ましいところで、価格差がけっこうあるのなら、それほど距離も走らなくなったことを考えると、2.0Lでいいと思ってしまう。日々のガソリン代は増えるが、価格差分ほど得はしないと予想されるためだ。雪深い地域ではないから、FFで充分。トヨタセーフティセンスPが付いていればそれでいい。ただ、ガレージがかなり厳しい。チェイサーとプリウスが並んでいても、狭いというのに、さらに5cmも広くなってしまうと助手席側から乗り込むことはできなくなりそうだ。車庫入れも多少心配。土地は十分にあるのに、カーポートが小さいものだから、まったく困ってしまう。急いだこともない。車検が来たら手放して様子を見ればいいから、この車も真剣に検討したいと考えている。

新型プリウスの感想

年末に担当営業氏の誘い。新型プリウスに乗せてもらえることになった。うちのプリウスはデビュー前に契約し、いち早く乗ったものの、今回はしっかり確かめてから考えたいと伝えている。なぜなら、このくらいの性能を持った魅力的なエコカーはプリウスだけではなくなっているからだ。燃費だけで車を選ぶ時代はもう終わっている。

今回のプリウスはTNGA第一弾。豊田章男社長は常々もっといい車作りを口にしてきた。単にコストを低減する目的だけでなく、走りやデザインといった今までトヨタが後回しにしていた部分も気を配って作った点が今までと異なっている。欧州車の日本市場での好調ぶりや、国内でも走りに魅力のある車が売れていることを無視できなくなった面もあるだろう。

早速、走り出してみる。進化したことはすぐにわかった。何かが飛びぬけてすごいわけではない。目立ってどこか主張するわけではない。けれど、良い車ってそういう車なのだろうと思う。なぜなら、そういう車を作るためには作り手の意思が必要だからである。目指すものが明確にあるから車を構成する要素を統一した味でチューニングできる。だから出来上がった車は調和ができる。今までの経験では、そんな車は長く付き合える。新型プリウスは乗っていて「なんかこの車いいなぁ」と思える。近頃こういう調和の取れた車を作るのはマツダ、スバル。軽自動車ではスズキという感じ。でも、マツダやスバルみたいに顧客に車好きが多いメーカーより、トヨタは個性の主張は控えている。

調和の取れた車を作ることは決してコストアップにならないと私は思っている。必ずしも高い部品を使わなくても出来ることもあるはずだ。例えば、スズキアルトなんて80万円の車でも、良い調和ができる。それは開発陣にこういう車が作りたい!!という明確なイメージがあるからだ。同じコストでもそういうイメージがあるのとないのとでは、採用する部品も変わる。小さな積み重ねが車の出来を大きく左右する。今までトヨタはコスト最優先という感じがどうしてもしていた。要求するスペックを満たしていれば、あとは値段が安いかどうか。部品を集めて組み立てる。それでもそれなりに車はできてしまうようだが、いい車にはならない。今度のプリウスは少なくとも「もっといい車を作りたい」という意志が感じられる。そこがうれしい。これは昨年のアルファードからスタートして、シエンタと続き、このプリウスではっきり方向性が示された。これからのトヨタの車は期待できる。

新型プリウスは乗り心地がいい。トヨタのFFに共通するリヤの突き上げ感、段差やコーナーでの底付き感は伝統芸のようなものだったが、今度は解消されている。スピードを出さなくても気持ちよく走ることができる。これがすごく重要だと思う。私は形式だけで判断するのは嫌いなのだが、やはりリヤはダブルウィッシュボーンにしたことが大きい。純粋に動力性能という点では先代と違いは感じなかった。力強くなったとも非力になったとも思わない。今回モーターのスペックは落ちているものの、乗った感じには差がないと思う。でも、パワーモードにした時のトルク感は先代の方がある。

変わったとすれば、これまで時速17キロくらいでエンジンが始動することがほとんどだったのが、町乗りで28キロくらいまでモーター走行することがある点。バッテリーの回生能力もかなり向上。バッテリー残量はなかなか減らないし、復活の時間も早いからEV走行できる時間は確実に伸びていると思う。今までのプリウスが普通に使って22〜24.0km/Lくらいが一般的だったが、新型では25〜28.0km/Lくらい出るかもしれない。

新型プリウスには、トヨタセーフティセンスPが設定されている。「S」にも標準装備して欲しかったところだが、量販グレードの価格を上げないことや、レンタカー需要などもあり、オプション設定となっているのだろう。こちらは時速50キロあたりまで停止できる性能を持った自動ブレーキに加えて、全車速対応のレーダークルーズコントロールも装備しているから、年配ユーザーにとっては疲労軽減という意味でも非常に有用になるし、2017年から自動車保険料も安くなる見込み。ぜひ、オプションすべきだ。

最後に改めて買いなグレードをおさらいしたい。量販グレード「S」は先代より10万円上がったが、大幅に進化した乗り心地、LEDヘッドランプ、合成皮革巻ステアリング、カラーになったメーター類など装備の向上もあるので納得できる範囲だろう。上級グレード「A」は先代の「G」に匹敵し、比較すると約16万円の価格アップ。トヨタセーフティセンスP、カラーヘッドアップディスプレイ、ブラインドスポットモニター、シンプルインテリジェントパーキングアシストなどを追加しており、これも価格差分の装備は十分付いている。ただし、運転席パワーシートは削除されている。そういう意味では、一番価格差が少ないのが「S "ツーリングセレクション"」である。先代は17インチタイヤ+ホイール、本革巻ステアリング、LEDヘッドランプが付いたが、今回はLEDヘッドランプはベースに標準。代わりに合成皮革シート、快適温熱シートなど採用して、ちょっと内容が良くなっているのに3万円くらいしかアップしていない。見た目を重視するなら「S "ツーリングセレクション"」。そうではないなら「S」にLEDフロントフォグランプ、トヨタセーフティセンスP。必要に応じてナビレディセットをオプションすれば十分満足できる。

今度のプリウスはおすすめか? と聞かれたら「おすすめです」と答えたい。もちろん、マツダアクセラ、スバルレヴォーグをはじめ、同じ予算で買える車はたくさんある。プリウスが最善とは思わない。けれど、やっぱりこの装備と燃費&性能で250万円というのは他にない。

新型プリウス受注状況

新型プリウスのメーカーへの発注は11月9日ごろからスタートしている。約1ヶ月となった11月中の受注は約5万台となっているそうだ。総額300万円くらいする車が発売前に5万台受注しているのは立派だが、どうしても現行登場時の爆発的騒ぎが記憶に新しく「あまり売れてないね」との意見を持つ人もいるようだ。

30型と呼ばれる現行プリウスがデビューした2009年5月は、リーマンショック直後の経済対策で補助金があった。定められた燃費基準をクリアしたエコカーに乗り替えると最低でも10万円。さらに、自動車税が重課される13年経過車を「解体」して乗り換えれば25万円もらえた。そこに従来からの重量税・取得税の免税。追い討ちをかけるガソリン価格高騰。そこに、それまでベーシックタイプでも233万円だったのが、モデルチェンジして性能も風格も上がったのに205万円〜とトヨタの大幅値下げで後押し。燃費は良くても価格が高いから・・・というネガを取り去った結果、なんとなく国民が憧れていたハイブリッドカーが、グッと身近になったため、買うしかないモードが出来上がり発売から1ヶ月の受注台数は16万台に膨れ上がり、納期は1年近くというケースもあった。

しかし、当時トヨタのハイブリッドカーといえばプリウスしかなかった。高価格帯にはクラウン、ハリアー、エスティマはあったが、生活実用車とは考えにくいもの。買い替えるつもりがなかった我が家ですらプリウスを購入したくらいだから、そんな家庭が何十万とあったのだろう。しかし、今はプリウスよりも手ごろなアクア、カローラにもハイブリッドがある。ワゴンのプリウスアルファ、ミニバンのノア&ヴォクシーもある。ファミリー層が生活スタイルに合わせて選べるハイブリッドが増えた。さらに、クラウンやマークIIあたりから変えた人もいたが、これらの人たちにはプリウスが好評だつたわけではなく、結局手放した人も少なくなかった。そういった人たちには現在はクラウンハイブリッドが好評である。プリウスのスタイルやパッケージに魅力を感じていた人が何割いただろうか。ハイブリッドじゃなかったら買ってないという人がほとんどだろう。今後プリウスに一極集中することはないと私は思う。

さらに、今や5〜6年で車を買い替える人は多くない。経済的に引き締めたい気分もあるだろうが、昔より車が良くなったので乗っていて旧さを感じない。その上、プリウスの一番のセールストークの「燃費」も今一歩だ。現行の時は乗り替える人のほとんどがガソリン車。買い替えるメリットを明確に説明できた。でも、今のプリウスだと簡単に通用しない。買い替えるほど燃費に不満を持っているわけではない。また、リッター30を超えると、もはや人々は燃費の数字に大きな関心を示さない印象。現行プリウスユーザーという大きな山を動かすためには、燃料代がかからなくなるくらいのインパクトがないと難しいと考える(したがって、PHVが破格値で出る可能性あり!!)。つまり、今注文している人は、歴代プリウスを乗り継いでいる熱いファン。3代目からの進化がよく理解できる車に明るい人。または、2代目に乗っている人などが中心。私の担当営業さんも思ったほど売れてないんですと言っていた。そうだと思う。一般的に新車から買い替えるスパンの平均は7年あたりだから、来年になると30初期型からの乗り替えも増えてくると思う。

そんなことは私が思うくらいだから当然トヨタはお見通しである。月産3万台で足りる? と思ったが、今のところその計画はかなり正確だと思う。新型プリウスの納期は平均して3ヶ月で維持されると思う。ただし、そんなに売れるグレードではない本革シート仕様や、リチウムイオン電池の「E」と「A」2WD車は納期がかかる可能性がある。新型プリウスのおすすめグレードは個人的に「S」。これは2代目から変わらない。普通に乗れればいいという人にこれ以上のものは必要ない。「A」より上のグレードは、好きな人が購入するものと思えばいいだろう。バッテリーは気になるところだが、リチウムイオンであるという満足感以外に、そんな違いはないと考える。「S」にトヨタセーフティセンスP、LEDフォグランプ、ナビレディパッケージを付ければOK。ただ、せっかく最新の安全装備が揃うのだから、メーカーオプションで「S」にも、ブラインドスポットモニターがあればいいなぁとは思う。

我が家もプリウスが来年7年を迎えるので、今まで乗ったことのなかったジャンルのシエンタやエスクァイアなども含めて検討をしてきたが、やっぱりボディサイズ・価格・燃費などトータルのバランスはやっぱりプリウスが素晴らしい。今回も新型の「S」に替える予定にはしているが、今回は補助金などもないし、車検もまだまだあるのでオーダーは発売後じっくりと乗ってからにしようと思っている。現行は各所で指摘されているように、乗り心地が悪かった。特にリヤシートなんてひどいもの。これはどうしようもなかった。TNGAとかダブルウィッシュボーンのリヤサスとか最近のトヨタ車の印象など、絶対良くなっているだろうと確信するが、こればっかりは実際に乗ってみないとわからない。ある程度しっかり試すことができて、これならいいぞ!!と思えたら具体的にディーラーと話をしようと思っている。ただ、購入するとしても来年中盤あたりだろうから、プリウスベースのSUVやPHVの概要を見てからでもいいなと思っている。どちらにしても、早く新型に乗ってみたいものだ!!

トヨタS-FRは出る!! 出さないといけない!!

トヨタの東京モーターショー出展概要で、車好きが喜んだのは間違いなく「S-FRコンセプト」だろう。まったく予想外なところもあり、驚きと同時に楽しみにした人も多くいると思う。しかし、今までのトヨタの動きを見ていると、こうした小さくて若者が買える価格のFRスポーティカーを発売したいという「夢」を探っていたように思う。これにはトヨタなりに反省がある。若者に買いやすい手ごろなスポーツカーを出したいという気持ちはあって「86」を投入したが、この車は結果的にいろいろな物を求めすぎ、大きく高価なものになってしまった。

そこで、86の弟的な車を。おそらく200万円までで買えるようなFRのスポーティカーを販売したいという思いは、社長もあったように思われる。そのために何年か前からトヨタラッシュ(ダイハツビーゴ)のプラットフォームやエンジンを使って、アイゴのボデーを載せたコンセプトカーを出してみたり、コペンのボディを使った車なども作ってみたり、どういう形がいいのか模索していたのが伝わってきた。ただし、それらはまだ市販されるとは思えないクオリティの車だったが、今回は違う。このまま市販されてもおかしくないくらいの仕上がりではないか!!

特に注目すべきポイントは、内装である。外観はまだショーモデル的な装飾がされていて、市販の時には少し変わる可能性があるが、内装はかなり現実的。イエローのデコレーションやメーターパネルはショーモデル用という可能性もあるが、プッシュスタートのボタンは市販車のもの。さらにエアコンパネルはルミオンとかイストあたりのものを流用してコストを抑えている感がある。

ショーモデルを見るときの一番のポイントは内装。と私は考えている。今までの経験上、まだ計画段階ですよとか、まだまだ変わると思いますという車は、内装がかなりショーモデルしている。反面、このまま市販されてもおかしくないというくらい現実的なものは、ほとんど1〜2年以内に市販されています。今回、トヨタのショーモデルは新型プリウスがメインではあるものの、もう発売が決まっていて情報も出ている車だけ目玉ということはない。毎回だいたい1台は近いうちに市販する車を出している。過去を振り返っても、この車は95%市販されると私は考えている。

ただ、一説にはお蔵入り? という説を唱える人もいる。先日マツダと提携を発表したことが影響していると思われる。確かにマツダにはロードスターがあり、小型なFR車を作るにはちょうどいいコンポーネンツがある。しかし、考えみて欲しい。BMWとトヨタだってスポーツカーの共同開発を模索し、BMWの役員が共同開発しているという発言をするまでに数年はかかっている。さらに、ここから発売まで、まだあと2年はかかる。マツダと共同でという話になっていくとしても、そうなれば現実に我々が手にすることになるのは最低3〜4年かかる。そこまで引き伸ばすか? と思えば、それは疑問だ。

若者の車離れに危機感を持っていたり、楽しい車を作りたいということを常々語っておられる豊田社長の考えからすると、近々市販のつもりだと思う。この車は豊田社長の時代だからこそ出せる車だ。そして、これまでのショーカーの歴史を振り返ると、この車にはダイハツも無関係ではないのでは? と思ったりする。いきなりダイハツを無視して、マツダとやりますという展開にはならないように私は思ってしまう。マツダとの共同開発で出るのは、この車の次期型からと想像する。しかし、個人的にはこの車、けっこう注目している。小さくて走りが楽しくて速い(気持ちになれる)車が欲しいと最近思っている私。チェイサーにいつまでも乗れるわけではない。出して欲しいという気持ちが先走った分析になってしまったかもしれない。

トヨタ ハイブリッドは そろそろエンディング?

トヨタのハイブリッドシステム「THS II」は、2代目プリウスでデビュー。「ハイブリッドシナジードライブ」というエンブレムとともに、早いものでもう12年が経過する。もちろん、この間まったく進化がなかったわけではないが、なかなか「THS III」というのにならないまま今まで来た。4代目となるプリウスでは「THS III」が登場するのではないかという予測が立っていたが、どうもそうはならない模様。もちろん、プリウスが登場する度にトヨタのハイブリッドは進化する。しかし、大規模に根本的に何かが一新されるということはもうないのではないかという気になってきた。もしかすると、トヨタにその気がない?

今回の新型プリウスのハイブリッドシステムは新開発ではなく現行型の改良版。モーターは低コスト化されて、スペックダウン(82PS→72PSらしい)はしても当然性能は同程度となっているはず。その他にも動力用バッテリーの小型化(リチウムイオン電池の採用)、補器類の削減で(動力に使わない)鉛バッテリーはエンジンルーム内に設置できた。さらに、エンジンの徹底した高効率化。少しずつ上積みして40.0km/Lという燃費を達成していると思われる。エンジンの高効率化はハイブリッド以外のエンジンにも力を入れている状況で、必ず必要になってくるもの。だが、それ以外はよりシンプルになったという印象がある。トヨタとしてはハイブリッドで新しいチャレンジは考えていないのかもしれない。よく言えばハイブリッドシステムはもう完成したもの。あるいは、最初からベストな仕組みを提案しているという認識で、よりシンプルに、低コストにというのが「進化」という意味なのかもしれない。

私は今度のプリウスを見て、トヨタはこれからハイブリッドに多額のお金を投じて、何か新しいことをやるつもりはないと思った。もうすでに違うところに目が向いている可能性。というよりも、ハイブリッドはこの辺で。というのは、トヨタの計画通りかもしれない。ハイブリッドが劇的に普及するまでに15年。次の15年は燃料電池車の普及に力を注ぐつもりなのではないか。逆に言えば、ハイブリッドカーが世の中に出る前から燃料電池車の開発をしていたことを考えると、まずハイブリッドを普及させてから、ある意味でEV的な車に馴染んでもらい、次は燃料電池車にスムーズに移行してもらう。ミライがハイブリッドカーの発展型であることを考えても、最初からそこを念頭に置いていたようにも見える。ミライは700万円という価格で発売されたが、これから10〜15年後、400万円を切ってくる可能性は十分あると思う。プリウスという車がハイブリッドであるのは次か、その次が最後? そういうことも十分ありえることだと思う。

新型プリウス 内容が少しずつ明らかに

新型プリウスが9月9日アメリカで初公開。国内でもディーラーに情報が入り始め、10月に受注開始。12月に発売。半年以上待てない人は現物を見る時間はない。現行プリウスの発売は5月18日。我が家が注文したのは4月あたま。納車されたのは6月20日ごろ。でも、これは早かった。山陰のような田舎は4月あたまの時点では、そんなに注目度なかったのだろう。同じ日に契約書を交わしても、東京トヨペットの20人目より、島根トヨペットの5人目の方が早く来る。

だが、今は当時と少し違う。あの頃ハイブリッドといえば、ほとんどプリウスのこと。205万円〜というインパクト。補助金またはスクラップインセンティブ。買わない理由がないくらい良い材料が揃っていた。でも、今はトヨタにだってハイブリッドの選択肢は増え、他メーカーにも多数。プリウスに偏っている状況は解消されていくと見る。それに新型が出たらすぐ買い替える時代でもない。10ヶ月というようなことはないと思うが、半年には一時的にはなると思う。

我が家のプリウスも来年で7年。次の車は当然新型プリウスも候補。ただ、今回は実際に見て乗ってじっくりと確認して決めたい。決して今のプリウスに大きな不満や後悔があるわけではない。不満点がないわけではないから、それがどの程度解消されたかは確認したいというのもあるものの、我が家にとってもプリウスだけが選択肢ではなくなったというわけだ。

新型プリウスは現行「L」みたいな燃費スペシャルグレードが「E」と名乗る。リチウムイオン電池を採用して、軽量化(遮音材など削減)、燃料タンク小型化などで40.0km/Lの大台。量販グレード「S」はニッケル水素電池を引き続き採用して装備にコストを裂く。上級グレード「G」は「A」に改められて、上級装備類やリチウムイオン電池仕様になるようだ。「A」にはレザーパッケージに相当する「A プレミアム」が設定される。「S」以上でツーリングセレクションも選べる。「E」以外の燃費は37.0km/L。「S」以上には後輪をモーターでアシストする「E-Four」が設定。トヨタセーフティセンスPがオプションで選べる。「A」は標準装備のようだ。ハイブリッドシステムは「THS III」と名乗らないかもしれない。基本的に現行プリウスの改良型。あまりびっくりするようなポイントはなさそう。プラットフォームはトヨタグローバルアーキテクチャ採用の第一弾ということらしい。ただし、大して軽くなっていない。ボディがひと回り大きくなったものの、スズキの軽量化から考えればインパクトない。

価格はおそらく15〜20万円くらいアップ。「S」グレードで260万円近くなるのではと思っている。とすると年に2〜3回はプリウスの荷室をいっぱいにして旅行することもあるので、プリウスαがいいような気持ちにもなっているし、祖母が高齢であることを考えると、乗り降りしたり長距離ラクなエスクァイアもいいと思ってくる。ハイブリッドで300万円だけど、25万円は値引きがあるだろうから、新型プリウスと比較対象になる。ハリアーだってマークXだって値引き大きいから比較できる。楽しくなってくる。そうなると意外とシエンタのハイブリッドって割高。サイズに制限ないので選択肢から外れてしまった。そういうわけで、今回はじっくり考えたいと思っている。これからプリウスの話題で持ちきりになるだろうが、同じ予算で購入できる魅力ある車は、トヨタにもそれ以外にもたくさんある。プリウスはとてもいい車だし、とにかくバランスがいい。うちも結局プリウスで落ち着く可能性あるが、あれこれクルマ選びを楽しまれることもおすすめしたい。私も来年まで何にするか楽しもうと思っている。引き続き、新しい情報が入ったらお知らせしていく。

プリウスユーザーがヴォクシーHVに乗ってみた



昨年デビューした新しいノア/ヴォクシー。今さらハイブリッド仕様に乗れる機会があった。以前乗った2.0Lガソリン車も不満なく、燃費も悪くなかった。地方の道をのんびりと走っていれば、13.0km/L以上は走る。上手に乗れば15.0くらい行くらしいから、1.6tの1BOXなら上々。

ハイブリッドの燃費がいいのは当たり前。関心は走り。このハイブリッド機構はプリウスと基本的に同じ。プリウスアルファとノア/ヴォクシーは車重あるためモーターの負荷が高くなるから冷却性を高める必要があり、冷却系統が水冷式となっている点がプリウスと異なる。そのためモーター型式も異なっているが、物は変わらないと言ってもいいだろう。

1.6tで総重量が2tになってしまうこの車が、どんな風に走るのか興味津々で走り出した。しかし、トヨタのハイブリッドの個性はすごい。どんな車でもプリウスシリーズにしてしまう。カタチが変わろうが、プリウスを運転している気分になってしまった。走りは想像よりずっとスイスイ。こういう車の方がモーターのメリットが際立つ。発進がやんわりのプリウスと違って、最初からモーターをしっかり使う味付けで出足のレスポンスと力強さはいい。しかし、やはり重量のおかげかPWRゾーンまで持っていかないと期待した加速はしない。でも、アクセルの反応を良くしているので感覚的には意外とよく走ると感じる。だが、プリウスより加速時のエンジン回転が高いのは明らかだった。したがって、遮音には気を使ったようでプリウスよりも静かに感じる。だから走らない!!という印象を与えないようにしてある。正統派のやり方だ。

とはいえ、速度が上がるとカバーしきれない。でも、力は意外とある。2.4Lクラスのトルクは出ているから、坂道では思いのほか速度を維持するのが楽だし、トルクで走れば追い越しも苦にならない。しかし、ハイブリッドは急加速は苦手。アクセルを強く踏み込んだ時の加速感は物足りない。回転上げて走るならガソリンの方が軽快だ。ハイブリッドは回転を上げてもそんなにパワーは変わらない。システム出力は1.8L並みの136PSだからそんなものだと思う。ディーゼルみたいな特性と考えればいい。

80キロあたりまでの走りはハイブリッドでもなんら不満はないどころか、ストップ&ゴーが多い日本では使いやすいと思ったが、そこから先の加速はまったりになる。高速を飛んでいくプリウスはたくさんいるが、この車じゃそれは難しい。普段子どもの送り迎え、買い物、通勤と地方で毎日使うのならハイブリッドのメリットはあるが、都市部で休日中心ドライブ。年に何回かの帰省や旅行に使用程度ならガソリンで十分。高速での燃費はさほど変わらないだろうと思う。ちなみにこの車の平均燃費は18.8km/Lを表示していた。比較的短距離用途が多い人だから、都会で使った燃費と考えてもらうといい。田舎なら20.0km/Lは行くだろう。プリウスよりも15%くらい悪いというところ。

気になったのはプリウスと同じく突っ張ったようなリヤの足回り。ドン!と底付きするというより跳ね返すような安っぽい乗り味で、我が家のプリウスから6年経ってもここは進歩していない。もう少しなんとかならないかと思う。ただ、重心が低く上の重さを感じさせない。ステーションワゴンに乗っているような感じがしてくる身のこなしには感心した。ミニバンに乗っていることを一瞬忘れてしまった。
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