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度重なるリーフの値下げに疑問

日産が電気自動車リーフの値下げを発表した。マイナーチェンジでなく、値下げの発表をするのは今回で3度目。リーフが発売されたのが2010年。価格は約376万円〜だった。2年間販売し、2012年のマイナーチェンジで大幅な進化を見せた。この際、装備などを簡略化したエントリーグレードを追加する。価格は32万円下がって約334万円〜。ここではシンプルなグレードの追加ということで言い訳も付いていた。

しかし、翌年からは思ったほどEVが普及しないことに焦ったか、度々値下げを実施している。2013年には約306万円〜と28万円もの値下げを断行。さらに2014年には約287万円〜とさらに19万円の値下げ。しかも、消費税が3%増加して安くなっている。そして、2015年には約273万円〜。さらに14万円の値下げである。今回の値下げは4月から補助金が減額「54万円→27万円」されるのにあわせてのものだそうで、14万円安くなっても補助金が半額となってしまうため、実質的には13万円の負担増になる。ただ、補助金というものを切り離して考えると、「S」グレードは2012年の時よりも61万円値下がりしている。「S」がなかった頃、仕方なく高いグレードを購入した人にとっては103万円安く買えるようになったわけである。

ただ、電気自動車と補助金は今のところ切り離せないものでもある。リーフが登場した頃の補助金は78万円。これが2015年度からは27万円になる。初期に比べて51万円の減額。全員が満額補助金を受け取ったとして、日産としては「S」グレードの場合、61万円値下げしても、実質10万円しか負担が減っていないんです。と初期のユーザーに説明できるから、あまりリーフのユーザーから大きな不満が出ていない。

しかし、安易な値下げはメーカーとユーザーの信頼関係を損なう。このように恒例行事になってしまえば、来年はもっと安くなるかもしれないと購入を躊躇する人もいる。その上、量産効果でコスト低減ができました・・・という日産の言い分は一見するといいが、だったら他の車種もそうすべきでは?と言われたらどうするのだろうか。当初の計画より売れたり、原価が低減できたのならその分を顧客に還元して当たり前という論理にならないか。普通そういうことはありえないのに、リーフの場合はアリというのは、メーカーの主張として通らない。

特殊な車ということはわかる。大メーカーが作る初めてのEV量産車であり、しかも専用車。先陣を切ってなんとしても普及させなければゴーン社長のメンツにも関わる。そういう意味では、日産としてもゴーンとしてもなりふりかまわぬ値下げを承認しているのだろう。利益の面では厳しいのは間違いない。しかし、それはユーザーには関係ない話であり、メーカーと経営者の都合。だったら最初から赤字の250万円〜で販売し続けれればよかったのだ。そしたらもっと売れただろう。

この値下げは一定の販売増加もあるだろうし、EVの普及には効果はあるだろうが、もっとも不利益を被るのは初期のリーフユーザーだ。なぜなら、中古車相場にはかなりの影響があった。3年落ちの現行プリウスの中古車をディーラーで購入するとなんだかんだで200万円近くなるのは新車が250万円するからである。たくさん売れたのでプリウス今年から200万円〜です!!なんてことしたら、そんなわけにはいかない。総額150万円で売るしかない。当然、下取り額は毎年30万円、50万円の暴落だ。いち早くリーフを購入したユーザーは大損させられたわけである。

こうしたユーザーのことを日産はどのように考えているのか。真っ先に購入し、応援してくれたユーザーを大切にできないのであれば、もう二度とこうした人々は日産のEVは買わないだろう。行き当たりばったりという感じがしてならない。

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