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京都のタクシー暴走事故について

京都でタクシーがホテルに突っ込むという事故を起こした。このタクシーの運転士はパーキングブレーキをかけたまま車から降り、再度乗り込もうとした際にペダル操作を誤ったと報道されている。パーキングかニュートラルに入れていれば、アクセルに足が当たったくらいで走ることはない。しかし、走り出したということは、ドライブレンジに入れた状態だったと考えるのが普通。

この事故に関して、71歳という運転士の年齢に関してモノを申している人が多かったが、老化による判断能力低下、身体の衰えは否定できないが、直接的な要因ではないと考える。実際に少数だが、高齢者の中にはこうした操作をしている人がいる。これは長年MT車しか乗っていなかった人に多い。MT車の場合にはパーキングという概念がないから、何十年とMTしか乗ってこなかった高齢ドライバーがAT車に乗ると、エンジンをかけたまま、ちょっと車を離れる時などニュートラルでパーキングブレーキをかける人がかなり多い。ひどい人はドライブのままパーキングブレーキをかけているのも私は見たことがある。今の車はパーキングに入れていないとカギが抜けないなどの措置が取られているものの、エンジンがかかっている時にやられたのではどうしようもない。

タクシー会社としてはAT車を導入するのは当然の流れと言える。MT比率が10%以下なのにタクシーだけMT主流であるべき理由はないし、MTの設定がない車も増えている。ドライバーの確保などを考えてもAT車を導入したいというのが会社としての希望だろう。社内にMTのタクシーが無くなれば、MTにしか乗ったことがなかった高齢ドライバーもATに乗ることになる。もちろん、免許証上はなんら問題ない。

だが、AT車に乗らせるにあたって、本当にAT車の仕組みを理解しているのかという点で研修やトレーニング等を行うことはないんじゃないか。MTに乗れたらATくらい乗れて当然という意識がある。しかし、それはそうでもない。なぜなら30年、40年とMTしか乗っていなければ、体に染み付いた操作をしてしまうことがあるのは致し方ない。そういう意味で、人の命を預かるタクシー会社は、ATに不慣れな運転士に対して、改めて正しいAT車の乗り方を研修しなければならない。今回の事故はそういう点で、新たな問題を教えてくれたものだと思う。

それは自分の親世代に対しても言えることで、年齢的なこと、あるいは選択肢がなく、初めてAT車を買ったという高齢な親を持つ方などは、今一度間違った操作をしていないか、事故になる前に確認しておいた方がいいと思う。

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