July 2017  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

日産シーマがけっこう好き



日産シーマが発売されて3年。販売台数は約3,500台くらい。成功と言い難いが、フーガのバリエーションの1つと考えれば悪くはない。シーマは初代があまりにも輝かしすぎた。子孫が苦労した車である。もちろん時代にも翻弄された。シーマの歴史を紐解けば、日産迷走の歴史がわかる。そんな気がする。

約2年の空白期間が置かれ、日産が新型シーマを企画しているニュースが飛び込んだ頃、雑誌もいろいろな予測をして楽しんだ。しかし、5代目となるこのシーマが、ほとんどフーガハイブリッドのロングホイールベース仕様であることがわかった時、落胆の声も聞かれた。

ちょうどその頃、中国ではロングホイールベースが流行しているというニュース。当然シーマも中国を視野に作ったフーガロングを国内で売る企画であり、やっぱり中国のおまけなのね。そんな気持ちも重なって私自身がっかりしたのだが、3年経って改めて考えてみると、このシーマけっこう好きなのだ。

日産にはプレジデントという車もあったが、ドライバーズセダンとしてはシーマが日産のフラッグシップ。高級車としてブランドも浸透している。限られた台数しか見込めない中で、どうやったらシーマにふさわしい車ができるのか。それを真剣に考えた車だと思う。私はこの車が登場したとき、開発担当者の話を聞いた。彼がシーマに熱い思いを持っていることが伝わった。なんとなくこの人が作った車ならいいかもしれないという思いを持った。人間意外と単純である。でも、そういう思いが伝わってくる開発者が少なくなっているのも事実だ。

もともとシーマはセドリック・グロリアの上位モデル。基本的に同じようなもの。たまたま異なるボデーを与えたら時代の後押しあって爆発的に売れただけ。今回のシーマはそういう意味では企画自体原点に戻った。フーガというベース車両をしっかり磨いて1ランク、2ランク上の商品に仕立て直そうというやり方である。それは塗装の水研ぎ、インフィニティブランドより厳しい品質チェック、25kmにも及ぶ手厚い走行テストの上で出荷など、最後のプレジデントのような情けないモデルに比べれば、ずっと時間も手間もかかった高級車だと思う。せめて、V8エンジンでも選べればカッコがついたかもしれないが、ハイブリッド1本というのも時代の流れに合っていると思うし、それ以上を望むのは酷かもしれない。

顔つきもエレガント。日本の高級車らしい。フーガと違う車に見えてしまう。だから、私はこの車にショートホイールベースが欲しいと思う。それはフーガという声もあるかもしれないが、シーマを選ぶ人はその品質とブランドにお金を支払うだろうから、競合はしないと思う。その上、プレジデントにJSというQ45まがいのショートを出したメーカーだから、今さら別にいいだろう。シーマという車が欲しいけれどロングボディは必要ない人もけっこういる。日本で使うにはちょっと大きい。そうなると、日産としてはフーガを続ける意義があるのかという話になってくる。フーガはセドリック・グロリアのユーザーを失った。日産の高級セダン販売を1/10にしてしまった失敗作だ。高級品にブランドは大切なのだ。スカイラインがここまで上級化してきた今、フーガの存在意義もなくなったと思う。次のモデルからはスカイラインとシーマの2本で勝負するのがいいと思う。

comments

   

trackback

pagetop