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トヨタ ハイブリッドは そろそろエンディング?

トヨタのハイブリッドシステム「THS II」は、2代目プリウスでデビュー。「ハイブリッドシナジードライブ」というエンブレムとともに、早いものでもう12年が経過する。もちろん、この間まったく進化がなかったわけではないが、なかなか「THS III」というのにならないまま今まで来た。4代目となるプリウスでは「THS III」が登場するのではないかという予測が立っていたが、どうもそうはならない模様。もちろん、プリウスが登場する度にトヨタのハイブリッドは進化する。しかし、大規模に根本的に何かが一新されるということはもうないのではないかという気になってきた。もしかすると、トヨタにその気がない?

今回の新型プリウスのハイブリッドシステムは新開発ではなく現行型の改良版。モーターは低コスト化されて、スペックダウン(82PS→72PSらしい)はしても当然性能は同程度となっているはず。その他にも動力用バッテリーの小型化(リチウムイオン電池の採用)、補器類の削減で(動力に使わない)鉛バッテリーはエンジンルーム内に設置できた。さらに、エンジンの徹底した高効率化。少しずつ上積みして40.0km/Lという燃費を達成していると思われる。エンジンの高効率化はハイブリッド以外のエンジンにも力を入れている状況で、必ず必要になってくるもの。だが、それ以外はよりシンプルになったという印象がある。トヨタとしてはハイブリッドで新しいチャレンジは考えていないのかもしれない。よく言えばハイブリッドシステムはもう完成したもの。あるいは、最初からベストな仕組みを提案しているという認識で、よりシンプルに、低コストにというのが「進化」という意味なのかもしれない。

私は今度のプリウスを見て、トヨタはこれからハイブリッドに多額のお金を投じて、何か新しいことをやるつもりはないと思った。もうすでに違うところに目が向いている可能性。というよりも、ハイブリッドはこの辺で。というのは、トヨタの計画通りかもしれない。ハイブリッドが劇的に普及するまでに15年。次の15年は燃料電池車の普及に力を注ぐつもりなのではないか。逆に言えば、ハイブリッドカーが世の中に出る前から燃料電池車の開発をしていたことを考えると、まずハイブリッドを普及させてから、ある意味でEV的な車に馴染んでもらい、次は燃料電池車にスムーズに移行してもらう。ミライがハイブリッドカーの発展型であることを考えても、最初からそこを念頭に置いていたようにも見える。ミライは700万円という価格で発売されたが、これから10〜15年後、400万円を切ってくる可能性は十分あると思う。プリウスという車がハイブリッドであるのは次か、その次が最後? そういうことも十分ありえることだと思う。
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