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アルトの5AGSに乗る!!

新型アルトで地味に注目を集めたのが、5速マニュアルをベースにクラッチ操作を自動化した5AGS(オートギアシフト)。MTの良さとATの良さを両立しているのが魅力だが、マニュアル車の経験がない人には乗りにくいとの声が出ることを恐れ、あくまで好きな人は買ってくださいという感じ。しかし、このAGSも登場して1年足らずなのだが、その進化はなかなかのもので、当初のキャリイやエブリイのものよりも、アルトターボRSでは、より自然な変速をするようになり、そしてこの夏の改良ではさらにスムーズに変化。商用車では2速発進モードも付くなど、相変わらずスズキはお客の声をよく聞くことに感心する。ちなみに、これまでのアルトもコンピューターの書き換えで見違えるほど乗りやすくなるらしいから、すでに購入している人は頼んでみることをおすすめしたい。

AGS車というと、先日ターボRSに1日乗せてもらい、その走りの楽しさを堪能したが、標準車「F」の5AGSに乗るのは初めて。「F」は装備が簡素なこともあって、たぶん装備分で10kg、CVT分で10kg程度、エネチャージ関連で10kg程度軽量になっていて、トータル30kg軽量に。その重量は実に620kg。これのマニュアル車みたいなものだから、速くないわけがない。乗って早々思わず笑顔になってしまう。乗り比べればその違いは歴然だろうが、これもターボなんじゃないか?と思うほどのロケット感。特に2速に入ってからの加速は気持ちいい。1速から2速に変速する時だけ、少し満足できないが、あとはほとんど気にならない。また、出足のクラッチのつながり感もかなりスムーズになっている。そしてうっかりするとホイールスピンするほどだ。

アルトはそのシフトレバーの位置から、マニュアルモードが使いにくいのが残念だが、このトランスミッションの楽しさはアルトの軽さという魅力をさらに引き出してくれる。キャリイの印象で敬遠した私だが、これだったらAGSにしても良かったと思ってしまった。そういう意味では上級グレードでも選べたらおもしろい。ターボRSの刺激的な走りはターボエンジンのみでなく、このトランスミッションの恩恵がかなりあることがわかった。

ちなみに燃費は巡航時はさほどCVTと変わらないように思われる。おそらく実用燃費はそんなに大きく変わらない。ただし、どこまで伸びるかという競争をしたら、たぶんCVTに軍配が上がるだろう。長い距離をまったり走った時の燃費は副変速機構付CVTになかなか敵わない。しかし、新車で80万円の車でここまで楽しめる車がある日本は幸せだ。たぶん世界中どこを探しても、この価格でここまで優れた性能と走りと、装備を持った車が作れるメーカーはスズキかダイハツくらいしかないと言えると思う。
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