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古い車にやさしい車両保険 !

任意保険は「対人・対物無制限」。ドライバーにとって常識だが、必ず「対物超過特約」を付けるべしと、この場所では伝えることにしている。保険料に大した差がない割りに安心度が大きく向上するからだ。この特約を付けていれば、自分の不注意で壊してしまった相手の車の修理費用が、その価値を超えてカバーされる。よほどのことがない限り自己負担なし。

対物超過についてはこちらに詳しく解説!!

こうした特約が登場した背景には、財布の紐がきつくなったこともあるが、車の進歩や変化がゆっくりになり、昔より古い車が増えたことがある。15年前って2001年。あの頃の車を見返してもまだ現役。中古車でも販売されている。私が子どもの頃には考えられなかった。車両の価値より修理代が上回ることが増加して「なんのための保険よ!!」という契約者の怒りや、何より被害者保護の観点から修理に限って、価値を超えた部分も出しましょう!という特約を作ったと考えられる。

しかし、今まではあくまで相手にきちんと対応できる安心。不注意で愛車を壊してしまった場合は自己責任。そりゃ車の価値しか出しませんよ! というのが保険会社の基本的な姿勢。つまり、私の2001年型チェイサーなんて30万円くらいしか保険はかけられない。前の方をちょっとやってしまったらおしまい。自己負担は出るし、保険を使ったら向こう3年間は大幅に保険料負担が増える。出る保険金が少ないからといって保険料が安いわけではない。代わりに新車に変えてもそんなに高くならない。互助という保険の性質上それは仕方ない。

そういうこともあって購入から5年も経てば車両保険を切り捨てる人が増加。気軽に使えなければ、もしもの時という気持ちもなくなる。さらに、通販型自動車保険の人気も台頭。顧客の流出が起こり、結局大手損保会社の保険料収入は減少傾向となっている。とはいえ、儲かっているようだが。


○車両修理時限度額引上不適用特約ってなんだ?

そんな中、東京海上の自動車保険に見慣れぬ特約が登場した。「車両修理時限度額引上不適用特約」。通常特約は何か補償やサービスが追加される時に使われるものだが、この特約は「不適用」ということから、もともと標準付帯されているということだ。不適用の特約だから、当然特約を付けると保険料は少し安くなる。どうやら商品改訂が行われて、対物超過の自分の車バージョンが登場したようだ。なぜ、不適用を特約にしているか。それは東京海上にとって、そこが売りだからなのだろう。自分の車だって、超過分も保険が出るというのは、他社に対してアドバンテージになる。

つまり、この特約を付けない限り、車両保険を付けた時点で、自分の車でも価値を上回る分の修理が受けられるようになったというわけだ。古い車の場合、車価が10-15万円というケースも少なくない。その場合には今までは見るからにかかりそうなら、ろくに見もせず10万円全損で終わりですとなっていたところ、修理して乗りたければ50万円までは修理してOKになった。これはなかなか大きい。なぜなら50万円くらい修理費が出るなら、リサイクルパーツなどうまく活用すれば、かなり大きな事故まで対応ができることになる。古い車を好きで大切に乗っている人にとっては、ありがたい補償なのである。

保険会社も特色を出すのに必死になってきたということだろう。安易な保険料の引き下げは行わず、内容の充実で勝負というのはアリだと思う。こうした手厚さは通販型との差別化にもなる。こういうのを探していたという人にとってはおすすめだ。
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