August 2017  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

スズキ、トヨタと提携交渉はありえる

私はジャーナリストでも新聞記者でもないから想像の域は出ないのだが、突然出てきた「スズキ、トヨタとの提携交渉」という記事。もちろん両社は否定している。おそらく事実だろう。具体的な話にはなっていないことは本当だと思う。けれど、トヨタとスズキが接点を持っているのは本当だろうと思う。

スズキはVWとの提携問題でいろいろあったことは記憶に新しい。スズキが窮地に陥ることがあったら、トヨタが出て来る可能性もあると指摘した。トヨタは自分さえ良ければいいという会社ではない。ライバルでも苦境の時には手を差し伸べる。ある意味でしたたかだ。結果的にそれがトヨタのためにもなる。VWとの問題はなんとか片付いたものの、スズキは大きなグループに属さない状態にいる。

近年トヨタは海外グループから離脱した国産メーカーを取り込むことに積極的になっている。GMが放出した株式を買取りスバルをグループ化したのをスタートに、昨年はフォードとの関係が切れたマツダと大々的に業務提携を発表。まるでトヨタグループ入りするかのような発表だったが、それはマツダの後ろにトヨタが付いたことをアピールすることが目的に違いない。次にVWから解放されたスズキになんらかのコンタクトを取ることは流れからして不思議ではない。

トヨタには子会社にダイハツがあるからという声もあるが、それとこれはあまり関係ないと思う。トヨタがマツダと提携したのには、マツダが本当に魅力的な車を作っていること、それをトヨタにも取り入れたいという思いがあったことは事実だが、裏にはスカイアクティブを支えるデンソーの技術流出を防ぐ目的もあったと言われる。スバルやマツダといった高い技術力を持ったメーカーが、中国企業のようないかがわしい外資に乗っとられた場合、基幹技術が流出してしまい、国益を損ねてしまう。スズキの小型車開発や生産技術は世界一ともいわれ、低燃費技術でも屈指である。それを支えるのがエネチャージをはじめとするスズキグリーンテクノロージーの大半はデンソーの技術でもあるから、そうしたものが流出してしまうことをトヨタが避けたいと考えるのはおかしくない。

トヨタにとってスズキの小型車技術は必須ではないが、あったらあったでいい。低価格でこんな車を作っちゃう。アルトに乗ったら章男社長は唸ると思う。新興国に遅れたトヨタとしてはスズキと協業するメリットがある。スズキにとっては一人でいるより、トヨタの影響力が及んでいることをアピールできれば、大きな安心につながる。というところで、トヨタがダイハツを飲み込むというビッグニュースが飛び込んできた。引き続き、それも交えて書きたい。
pagetop