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三菱自動車の不正について

三菱自動車が燃費計測で不適当なデータを意図的に不正使用し、三菱のeKシリーズと日産デイズシリーズで、本来より7〜10%程度よい結果を出していた。つまり燃費偽装をしていたニュースが世間を騒がしている。私は最初アウトランダーPHEVかな?と思った。まさか日産と協業の軽でやるとは思いもしなかったのだ。お互いブロ同士。普通絶対にバレると思うもの。そこまで三菱も愚かじゃないと思ったが、どうやらどうしようもない状況だったようだ。

走行抵抗とは空気抵抗やタイヤの空気圧などのデータらしい。燃費の計測や認証には国交省も関わるが、算出するためのデータはメーカーを信用していたという。そこを悪用したことになる。三菱eKシリーズはクラストップの燃費を目指して開発された。その辺は「ガイアの夜明け」というTV番組に詳しい。しかし、新型ワゴンRが28.8km/Lという想定以上の燃費数値を達成。なんとしても超えなければならないと目標を29.0km/Lに設定。苦難の末に29.2km/Lをたたき出すというドラマティックな内容となっている。しかし、それも不正だったわけである。

三菱の発表を信じるとすれば、この件は当時の実験部長が指示をしていたというが、車に詳しい人が多数指摘しているよう、燃費数値が実験までわからないなどありえない。エンジンやトランスミッションなどを担当している部署は最低でも、どのくらいの燃費が出るかわからなければおかしい。パワートレイン開発部隊は不正を知っていたかは不明ながら、出るはずもない燃費が出て発売されたことはわかっているはずだ。何かしら変なことが行われた可能性を認識。しかし、自浄作用は働かなかった。

三菱は2000年にリコールを隠しが発覚。もともと不具合が多すぎたのか、イメージダウンや修理費用負担を嫌い、1977年から顧客やディーラーから上げられた不具合情報を二重に管理。隠している情報は当時の運輸省監査時には出ないよう工作をしていた。さらに、深刻なものについてはディーラーで闇改修が行われていた。隠蔽は組織的で徹底。資料を隠すための訓練も行われていた。この問題が発覚後、三菱の信用は暴落。三菱車の販売は激減する。しかし、この時点でもまだ重大な不具合を隠蔽。死亡事故が起こるなどして、2004年に再びリコール隠しで社会から非難を浴びている。この頃、ダイムラーとの提携も解消となった。それからは三菱グループによる支援でなんとか持ちこたえてきたものの、世の人々としては「次はない」との認識だろう。

確かに三菱にはかつて不出来な上司がいて悪いことが常態化していたかもしれない。しかし、日本は次の世代が三菱を変えるチャンスを与えた。あれから16年。当時の若い世代もそれなりの立場になっているはずだから、まったく変わらなかったことがわかった。私も過去は過去。最近は三菱の車を評価したいと思っていた。最近ではeKシリーズは評価していた。乗り心地や静粛性、シートなどはクラストップの出来。いい車だよ!!とおすすめした。残念でならない。今回はもう許されないと思う。そして、三菱グループは支援してはいけないと思う。何やってもつぶれないという思いが、こんなことを繰り返させているのだろうし、もう三菱自動車は未来永劫変われない。また次も忘れた頃に必ず不正をやるだろう。こんな状況の中で三菱車を愛し、乗ってくれている人をもう裏切ってはいけない。潔く会社を畳んで欲しいというのが車を愛する者としての正直な思いである。

今回の件は、三菱だけではなく、日産ブランドの車両も含めると膨大なものとなる。燃費を良く見せ、不正に得たエコカー減税は当然返還しなければならないが、ユーザーに対する賠償もしっかりしなければならない。ちょうどフォルクスワーゲンのディーゼル不正問題では、アメリカで車両の買取と50万円の賠償が命じられたという。このような前例ができてしまった以上、三菱はユーザーから車を買い取ることも含めて検討しなければならなくなる。自動車産業は日本にとって基幹産業であるから、他の業種に比べて手厚い保護や優遇を受けている。購入時の減税だけでなく国民の税金から補助金まで出してもらい、買い替えを促進された過去もある。こんな商品は数えるほどしかない。それほどの優遇を受けてきた以上、それなりの責任はある。厳しい対応が国には求められる。食品偽装なら全数回収の上、商品代金返金が当たり前となっている。自動車は高額だから免れるというのは筋が通らない。

今回の件については、まず第一のユーザーが不利益を受けないよう、三菱はもちろん、日産も国も全力で対応していただくことを求めたい。
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