July 2017  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

不要なモデルチェンジはしなくていい

2006年登場した現在のレクサスLSは世界的な不況もあってモデルチェンジを延期。代わりに内外装だけでなく、時代に合った先進装備などをふんだんに盛り込み、マイナーチェンジというには大規模すぎるので「メジャーチェンジ」という新しい言葉で、予定より4〜5年の延命をはかっている。

この方法はトヨタブランドにも波及するようで、一定の需要があるから廃止されず、長く生産しているけれど、フルモデルチェンジするほど台数が期待できなかったり、新しい提案ができない車種でメジャーチェンジといえる改良が実施される。その第一弾がゴールデンウィーク明けにも発表される「エスティマ」。そして、6月に発表される「プレミオ」「アリオン」となる。

現行エスティマは2006年デビュー。十分な販売台数を誇ってきたが、近年では価格も近く、より豪華に見えるアルファード・ヴェルファイアの影に隠れている。これまでモデルチェンジの情報はあったし、開発されていたようだが、いずれも中止されている。異例の3度目のマイナーチェンジを実施する。しかも、今度はインパネまで手を加えるもので、あと3〜4年は作るつもりと伺える。人気車種なのになぜ?と思われる人もいるかもしれないが、トヨタはエスティマを重要な車種と考えていると思う。いつも革新的であった。初代からしてビックリ箱みたいな車。ハイブリッドもエスティマからだった。今、モデルチェンジしてもアルファードの廉価版にしかならない。いい判断だと思う。エスティマは燃料電池車初めてのミニバンとなって、オリンピックまでに登場すると私は予想する。

「プレミオ」「アリオン」も長寿な車だ。特に大きな変更もなく生き延びてきたが、10年を前に大きく変わる。なんとアリオンにボデーが統合される想定外の決断(名前は残る)。古臭い感じのするプレミオが切られるのは致し方ないか。プレミオの方が好きだった私にとっては残念。ただ、リヤビューは双方のため一新される可能性はある。具体的にはアリオンのフロントを継続し、バンパーとグリルのみを差別化。わかりやすく言えば、アリオンは若々しさのあるクラウンアスリート風のグリルとなり、プレミオは少しメッキが目立つロイヤル風のグリルとなるようだ。エスティマにも共通するが、こちらにも新しいトヨタの安全支援パッケージであるトヨタセーフティセンスCが設定される。インパネなども今風に変更されるというから、単なる見た目だけの改良ではないことがわかる。

この2台も普通なら、とっくにモデルチェンジしていい頃だった。しかし、計画を大きく変えたのはプリウスの存在なのは間違いない。従来のプレミオ、アリオンユーザーの中で多くの人がプリウスに買い換えている。確かに価格的に見ても、1.8Lならそんなに大きな違いがない。でも、日本市場には5ナンバーのセダンが欲しい人はいる。継続されるだけでありがたいと言うべきかもしれない。

こういう延命策。評価は分かれるところだと思う。でも、私はどちらかといえば肯定的に捉えている。今となってみれば、エスティマとプレミオも割りと良い時代に作られた車。たとえば、ヴィッツにしてもカローラにしても、モデルチェンジのためのモデルチェンジをしているトヨタ車はけっこうある。前の方がよかったと思う車も申し訳ないが多い時期があった。そういう意味では、そうなるのならいらないモデルチェンジなどせず、今の商品を磨いてくれた方がいい。また、トヨタといえば、見てくれだけ変えて新型ですということも多々あったが、きちんと現在に合わせて中身も手を入れるようになった点は、変化と取れる。
pagetop