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新型ハスラー試乗感想 !!

1月20日に発売となった新型ハスラーに試乗してきました。試乗したのは「HYBRID G」4WDと「HYBRID X ターボ」2WDの2台。簡単ですが、気づいたことをメモします。ハスラーは3年前まで「G」2WDに乗っていましたので、先代の記憶とも比較して記したいと思います。

 

 

1. ドライビングポジションが良くなった

 

個人的に一番よしと思ったのが、座らせ方の変更。先代はワゴンRに似て座る位置が高め。座面も固くサポート性も満足できませんでした。長時間のドライブは疲れると思ったのが本音。今回セパレートシートにしたのは英断だと思います。ステアリングとペダルの関係性も自然になって、スズキの軽によくある不要に高い位置に座らせられる感覚は無くなりました。前々からこの点は改善して欲しいと思ったところ。今回は合格です。ハスラーは男性ユーザーも多かったのでしょう。そこをくみ取ってくれたのはうれしいですね。

 

2. 乗り心地がよいです

 

二番目におお!!っと思ったのが乗り心地。先代はハスラー特有のゆらゆらした雰囲気があって、人によっては「酔いそう・・・」と言われることもありましたが、今回は100%心配ありません。かなり引き締まりました。アルトから始まった新プラットフォームも第二世代に入った感じ。今回はボディ剛性を高めたこと、足がしっかり動くようになったことがポイントだそうです。普通に走っていると軽に乗っていることを忘れます。ソリオやイグニスより良くなってます。ただ、スズキの1.0Lクラスはクロスビーでだいぶ進化したので、次のソリオやイグニスはもっと良くなるだろうということを付け加えておきます。

 

また、リヤサスペンションの形式が異なる2WDと4WD両方に乗ったわけですが、その違いはほとんどわかりませんでした。2WDにはリヤパンプストッパーなど付いて、もっと乗り心地に配慮しているらしいですが、後ろのシートに乗ったらわかるかもしれませんが、運転席ではその違いはそんなに感じませんでした。乗り心地はスズキの軽ではトップ。最近いろいろレンタカーで乗っていますが、ホンダの軽に迫るレベルまで来たと思います。

 

3. 静かになっています

 

そして、静粛性は誰でもわかるくらい良くなりました。今回はメーカーも静粛性には力を入れたそうです。ボディをしっかり作るところから、必要なところは重量増を惜しむことになく遮音材も増加したとのこと。また、ルーフにはスズキ軽初の工法も入ったそうです。びっくりしたのが新型ハスラーの重量が先代より重たくなっていること。「G」の2WDだと790kgから810kgへ微増です。新世代プラットフォームを採用したモデルは全部軽量化が話題になっていますが、今回は重たくなっていることが興味深いです。

 

本当なら750kgを切ってもおかしくないところ、810kgということは先代より50kgは何か違うことに使ったと考えられます。軽量化で稼いだ重さを走りや静粛性に使ったと予想します。燃費がよいだけでは軽自動車も戦えなくなって来たということでしょうか。方針転換の早さはスズキの良いところでもあります。

 

 

4. 気になる新開発エンジンとCVTは?

 

新しいハスラーは、自然吸気エンジンが刷新されています。R06D型エンジンとなり、デュアルインジェクターを採用。ボア×ストロークまで変更したとのこと。燃費や低中速での力強さを考えると、ストロークを伸ばすことは自然なことと思いますが、小排気量のロングストローク型のため、ピークパワーは若干落ちてしまってます。49PSというところは誤差とも言えますが、先代の6.4から5.9kg-mになったトルクはちょっと気になるところです。

 

乗った印象は「変わらない」。

 

新開発エンジンは静かになったとか、すごくスムーズになったみたいなこともなく、今までのエンジンと同じに思えます。ロングストローク化で低中速トルクがアップしたような感覚もありません。ただ、心配したようなパワーが落ちた感じもなく、今までのハスラーと変わらない走りはすると思います。高速走行は少しどうかなぁという感じ。80から100km/hあたりの加速は、ほんの少し遅くなった気がしないではない。でも、前に乗っていたハスラーが2WD。試乗車は4WDだったからかもしれません。カタログ上の数値に心配することはないと思います。メーカーとしては性能を落とさずに実用燃費向上のための改良と言っているように読めるので、実際使った燃費が今までより10%くらい改善されるなら、新しいエンジンを作った意味あると思います。

 

一番変わったのはCVT。アイシン製になったと聞いてスペーシアのようなもっさり感があるなら心配と思っていましたが、その点は大丈夫でした。踏み込みに対する素直さも以前より増していて、全体的には良くなったと言うべきだと思います。ただ、トコトコっと軽く出ていく感じは副変速機構付CVTの方が良かったと思います。出足に重たい感じがあるとすれば、エンジンよりCVT変更によるものだと思います。

 

対して、ターボはこれはもう元気な走りで素晴らしいですね。CVT変更のネガはまったく感じさせません。高速走行でもこれでなんの不満があるという走りをしていました。本当に力強くスムーズな走りを楽しめます。静かになったハスラーの魅力を存分に引き出せるのはターボだと思います。もちろん、街乗り中心でたまに遠乗りするくらいならNAでも十分なのですが、ターボは市街地走行でも低回転のみで済みますので、日常的な走りの上質感も得られます。これ1台なら迷わずターボを選びたいですが、私はバレーノとチェイサーがあるので、買うならNAかなと思いました。たぶん、ターボ買ったら他の車に乗らなくなると思うので。

 

 

5. アダプティブクルーズコントロールは要改善

 

トータルでは非常に高い評価を与えられる新型ハスラーですが、唯一これはダメだと思ったのが、アダプティブクルーズコントロールでした。個体差があるのかわかりませんが、私が乗った車の場合は制御がまったくスムーズではなく、これだったらいらないと思うレベルでした。

 

まず、前の車の速度に過敏に反応しすぎます。前の車が遅くなったらすぐにブレーキをかけ、速くなったらすぐにアクセルを踏むような感じで、常にその繰り返しです。このステレオカメラ式のACCでは、こういう感じになってしまうのでしょうか。正直スズキのACCってバレーノ、スイフトのミリ波レーダータイプのものも、お世辞にも他メーカーと比べてよいものではありません。それでも人の運転感覚にまだ沿っていると思います。具体的には、ブレーキを使わずにアクセルOFFで調整する場合もけっこうあり。車間距離を長く取れば、マイルドな速度変化となって、より不自然さはなくなります。しかし、ハスラーはそういうのはなく、単にブレーキとアクセルをコマメに踏みかえるような制御です。車間距離を一番長く取っても、その制御に変化はなく、かなり前に車がいるのに、ちょっとの速度の変化に機敏に反応しすぎて、常にブレーキかかってアクセルを踏んでを繰り返し続けるアホなものでした。クルーズコントロール大好きな私がイヤになってOFFにしたくらいです。

 

新型デイズのプロパイロットはもとより、年末に乗ったN-BOXのACCも非常にスムーズで、人の感覚に沿ったものでしたが、ハスラーは期待していた分、非常にがっかりというところ。まぁ一応付いたという点は評価すべきでしょうが、こんなにチョコチョコブレーキ踏みまくられると、後ろの車の迷惑になると思います。ソフトウェア向上による改善を願わずにいられません。

 

6. 総評

 

ACCについては厳しい感想となりましたが、トータルでは非常に魅力的な車だと思います。安全装備が飛躍的に向上したり、サイド&カーテンエアバッグも標準装備。メーター内のカラーマルチインフォメーションディスプレイ、乗り心地、静かさ、いろんなことを含めて先代から3万円しか上がっていないのは、正直素晴らしいと思います。良品廉価というスズキの精神を体現した商品に仕上がりました。ただ、多彩な特別仕様車があったことを考えると、2タイプというのはちょっと寂しさも感じるというのは贅沢な要望でしょうか。今後、まだまだ魅力的で楽しい特別仕様車の追加を望みたいですね。というわけで、新型ハスラーは、私としては非常におすすめ。外さない良いモデルチェンジをしたと思います!!

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