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ラパンが失敗

新型ラパンの販売が大苦戦。昨年の販売台数35,905台。2014年から15%も減らしてしまった。フルモデルチェンジは6月。先代と新型の販売期間は半々。軽に厳しい1年だったことを差し引いても情けないスタートと言っていい。

<女性が開発に参画>

今回のモデルで明らかになった。ラパンユーザーの9割が女性。ほとんど女性しか買わないのだから、女性が好きなように作ってみればいいという英断で、今度のラパンは商品企画・デザインなど重要事項の決定には、女性が関わったということをスズキもアピールしていた。女性中心で開発。日本の自動車史上おそらく初めてだったのだが・・・

<販売は低迷>

ラパンは驚く販売台数は記録しないが、モデル末期でも3,000台を維持。古い新しいは関係なし。女性に強く支持されていたことが伺える。しかし、モデルチェンジ後も横ばい。一般的にはこのくらいの車ならデビューから3ヶ月は8,000台くらい届出されていておかしくはない。なのに年末には2,000台にまで落ちてしまった。ラパンユーザーから、魅力なしと言われたに等しい。

<性別を考えることの危うさ>

私は女性だから良くないとは思わないけれど、商品を作る時に性別を意識することは、車に限ってはあまり良い結果をもたらさない気がする。世の中の女性は女性らしさをラパンに求めていたわけではなかったようだ。男性だって乗れるところが良かったと言える。新車で買ってないのかもしれないが、意外とラパンは男性にも人気がある。しかし、新型はちょっと男は乗れない。

<乗ればいいのだが>

新型ラパンは新型アルトに続いてスズキの新しい車台を採用した車。軽快な走りにアルトよりも上質な雰囲気、静粛性、見た目らしいおっとりとした乗り心地など、すごく好感の持てる車なのは間違いない。燃費だっていい。普通に通勤で使えば20.0km/Lをきることはないだろう。

<上級感が物足りない>

軽に上級感というのも変な気がする。けれど、少なくとも先代のラパンはワゴンRよりも高い理由がわかる車だった。車の作りだってしっかりとしていたし、内装の質感だって小型車を凌駕するほどに思えた。特に最終に出たショコラなど、本当にクオリティが高く、このままこれにR06A型エンジンを搭載してくれればそれでいいという満足感もあったほど。しかし、新型は外観もアルトクラスの雰囲気がしてしまうし(特にリヤビュー)、内装も軽らしいものとなってしまっている。これではメカニズムに興味のない女性には響かないのではなかろうか。

<早急な建て直しが必要>

変わり身の早いスズキだから、すでに準備していると思うが、ラパンは早急にコンセプトの建て直しが必要だ。これはこれで残すとしても前後のデザインを変えた四角いタイプを新設定した方がいい。また、内装も男性や大人の女性が乗ってもいいような大人っぽいダーク系のものを用意した方がいいと思う。これではせっかくの女性中心という良い試みも、やっぱりダメだったで終わってしまう。

AKB48 Team 8 ナビ登場

トヨタ純正ナビの一覧を見ていると、なんだこれは?!

突如登場した「AKB48 Team 8 ナビ」はなんと昨日発売したらしい。ただの壁紙程度のことかと思ったら、チーム8のメンバーが音声案内をするらしい。

さらに、お気に入りのメンバーを固定できるだけでなく、日替わりの「日直モード」というものまであるからファン心理を心得たものだ。

収録されている語数は1,740。おそらく37語×47人という意味だろうが、ナビの音声案内に必要な単語はそれほど多くはない。交差点などの合成音声はどのようになっているのか気になるところ。

それにしてもこの機種は最近のT-Connectナビなどと違う。今さらG-BOOK?と思ったところ、どうやら本体は2012年に販売されたNHZD-W62G。型番も変わってなかった。地図は最新データだが、ナビとしては4年前の機種。それにAKB48メンバーの声を入れて再発売とは、古いエンジンにターボを付けて蘇らせるという手法のM-TEU型エンジンを思い出す。

とはいえ、たぶん大量の音声データなどを収録するためには、最近のメモリーナビでは難しく、HDD方式の方が適しているということだろう。最近のナビでHDD方式だったのは、この時代まで戻らないといけないか。当時としては上等モデルのエクセレントナビで価格も20万円以上していたが、今回は魅力を加えて16万円と価格を下げている。

まぁファンにとっては欲しくなるナビだろう。けれど、色あせて見えるのも早そう。メンバーの入れ替わりも激しそうだ。もしも、興味がなくなった頃には普通のナビに戻るモードも用意しておいて欲しい。ちなみに、なんのことやらわからない方のために補足すれば、チーム8はトヨタがスポンサーとなって設立されたAKB48のチームである。各都道府県から代表を1名ずつ選んだ全47人で構成されている。AKB48はファンが会いに行けるアイドルがコンセプトだが、チーム8はファンの町まで「会いに行くアイドル」がコンセプト。

新型プリウスのセールスポイントを擬人化したり、AKB48とコラボしてみたり、最近のトヨタは若い人の文化を知ろうと積極的な様子。失敗してもバッターボックスに立つ人間を評価する会社にしたいという豊田社長。おもしろいことなんでもやってみようぜ!!という雰囲気が出てきた証拠だと思う。トヨタがやるからおもしろい。一瞬私も欲しくなったと白状しておこう。

トヨタがダイハツを完全子会社化へ

スズキとトヨタが何かしら接点を持っているのは十分ありえるという話を書き終えようとした時、Yahoo!のトップに「トヨタ ダイハツ完全子会社化へ」という見出し。間違いなくこのふたつの情報は関係がある。偶然だと考える人はいないだろう。

responseのによると

これからの話ではあるようだが、ダイハツを完全に傘下にするのは軽自動車市場の春が終わりつつあり、軽自動車専業メーカーだけであるよりも、ダイハツの強みである小型車開発で、トヨタとともに取り組んだ方が双方にとってもメリットがあるからかもしれない。

だが、それは正真正銘トヨタの軽自動車ブランドになるということになり、そうなれば最大のライバルであるスズキもトヨタ陣営に加わりやすくなるとも言えそう。もちろん、双方は否定しているが。その上で、スズキともこれから何かやっていけることはないかなぁ程度に模索しているとすれば、トヨタの見ているずっと向こうには軽自動車の廃止もないわけではないと思う。

スズキにとって軽自動車はもちろん重要。でも、どうなるかわからない軽自動車に依存しているのは不安だ。なぜなら、ダイハツと違ってスズキは軽がなくなると一番打撃を受ける。そうしたこともあって、世界規模で小型車に力を入れてきた。独創的なハイブリッドなどがんばっているものの、トヨタから次世代技術が供与されるのは魅力的。インド市場でバレーノから高級路線をスタートさせたが、さらに上を行く車を作るためにはトヨタの経験も欲しいだろう。なぜなら、言うほどバレーノの内装は良くなかったからだ。トヨタとスズキは企業風土や出発点、マツダ同様に地元密着という点で共感しやすいところもあるだろう。トヨタがスズキから欲しいものはさほど多くないかもしれないが、ダイハツとスズキの低価格車開発&生産技術ノウハウを知ることができれば鬼に金棒である。

けれど、スズキと関係を良好にするにはトヨタにとってメリットがある。それは軽自動車の行く末に切り込むことができる。トヨタは折に触れて軽自動車不要論を出している。創業家の豊田社長になってからはそういう声は聞かなくなったものの、ダイハツを事実上吸収して、スズキとも提携関係を持つことを考えているとすれば、軽自動車の段階的な縮小・廃止に向けて長期戦略を持っていると見るのが自然。その上で、自動車業界が真剣に軽の廃止を検討すれば、小型車の減税を政府に要求することもできるかもしれない。小型車の税金が安くなっても、軽より高ければ税収は増加する。軽の税金を上げたい国の思いと合致する。私としては地方の足である軽自動車の安易な廃止や増税には反対しているし、世論の影響なども考えて、トヨタは軽をどうこうしたいなどと軽々しく言わないだろうが、思惑としては十分考えられるのではないか。

ただし、鈴木会長は思い通りに動く人ではない。VWとの提携で慎重にもなっている。この1年くらいで何か具体的な動きがあるとは思えないが、日産にモコの供給をやめたことも実はつながっている? ニュースは全部つながっているというもの。今後もこの件は自動車ファンにとって興味深いもの。どちらにしても、結果的に魅力的な車が出て来るようになった!!と喜びを持てる提携や分岐点になればいい。

スズキ、トヨタと提携交渉はありえる

私はジャーナリストでも新聞記者でもないから想像の域は出ないのだが、突然出てきた「スズキ、トヨタとの提携交渉」という記事。もちろん両社は否定している。おそらく事実だろう。具体的な話にはなっていないことは本当だと思う。けれど、トヨタとスズキが接点を持っているのは本当だろうと思う。

スズキはVWとの提携問題でいろいろあったことは記憶に新しい。スズキが窮地に陥ることがあったら、トヨタが出て来る可能性もあると指摘した。トヨタは自分さえ良ければいいという会社ではない。ライバルでも苦境の時には手を差し伸べる。ある意味でしたたかだ。結果的にそれがトヨタのためにもなる。VWとの問題はなんとか片付いたものの、スズキは大きなグループに属さない状態にいる。

近年トヨタは海外グループから離脱した国産メーカーを取り込むことに積極的になっている。GMが放出した株式を買取りスバルをグループ化したのをスタートに、昨年はフォードとの関係が切れたマツダと大々的に業務提携を発表。まるでトヨタグループ入りするかのような発表だったが、それはマツダの後ろにトヨタが付いたことをアピールすることが目的に違いない。次にVWから解放されたスズキになんらかのコンタクトを取ることは流れからして不思議ではない。

トヨタには子会社にダイハツがあるからという声もあるが、それとこれはあまり関係ないと思う。トヨタがマツダと提携したのには、マツダが本当に魅力的な車を作っていること、それをトヨタにも取り入れたいという思いがあったことは事実だが、裏にはスカイアクティブを支えるデンソーの技術流出を防ぐ目的もあったと言われる。スバルやマツダといった高い技術力を持ったメーカーが、中国企業のようないかがわしい外資に乗っとられた場合、基幹技術が流出してしまい、国益を損ねてしまう。スズキの小型車開発や生産技術は世界一ともいわれ、低燃費技術でも屈指である。それを支えるのがエネチャージをはじめとするスズキグリーンテクノロージーの大半はデンソーの技術でもあるから、そうしたものが流出してしまうことをトヨタが避けたいと考えるのはおかしくない。

トヨタにとってスズキの小型車技術は必須ではないが、あったらあったでいい。低価格でこんな車を作っちゃう。アルトに乗ったら章男社長は唸ると思う。新興国に遅れたトヨタとしてはスズキと協業するメリットがある。スズキにとっては一人でいるより、トヨタの影響力が及んでいることをアピールできれば、大きな安心につながる。というところで、トヨタがダイハツを飲み込むというビッグニュースが飛び込んできた。引き続き、それも交えて書きたい。

自動運転解禁!! 責任はドライバーにあると思う

テスラの自動運転機能が日本でもOKとなった。海外では昨年から認可が下りていたようだが、自動運転でも先頭を走ろう!!という安倍内閣の後押しもあったのだろう。日本の行政にしては早い認可だったと思う。自動運転の時代が来る!!と言われてもイマイチ私はわからなかった。想像の中でしか考えられなかったからである。テスラが出してくれたことでリアルなものとして考えられるから、これは大きな歴史的一歩。体験していないけれど、操作方法とか様子を見るだけでも、言葉より数段わかることがある。

最初にほお!!と思ったのは車線変更をウインカーのようなレバーで操作していること。目的地をセットすると、周囲の状況に合わせて時には車線変更もしながら自動的に到着するというレベルまでは到達していないようだ。ここだけを取り上げれば自分でやった方がいい。しかし、どうしても映像を見ていると不安感が拭えない。初心者の息子に運転させるくらいならワシが運転した方がいいという父親のような気持ちになりそうだ。テスラのような新興メーカーは別として、多くの自動車メーカーは自動運転をドライバー支援の技術と位置づけている。それは大いに賛成。

なぜなら何もしなくていいってほどつらいことない。安全なものとして確立されていて、もはやドライバーは寝ていてもいい。運転席にいなくたってOKレベルくらいになればいいが、今のところハンドルをすぐに握れるような状態でないといけない。つまり、映画なんかを見ながら時間を潰すわけにもいかないし、スマートフォンをいじることだってできない。その体勢を維持するのだって肉体的に疲れるし、座って車がちゃんと走っているか監視し続けるって本当にラクか? ハンドル握ってた方がよほど疲れない。何か作業していない時の時間ってすごく長いもの。私なら車に乗るのがイヤになるに違いない。車が好きでない人だって、それは同じだと思う。

自動車はドライバーが主役というカタチはしばらく変わらない。人間のミスや見落としをカバーしてくれる技術として進化していく。技術的には完全自動運転に近いものが可能になっても、ドライバーが待機していなければならないのなら、人間がそれを求めない気がする。私としてはペダルから解放されて、ハンドル操作だけやればいいって時代が来れば十分。考え方は人それぞれだろう。もちろん、30年後には全然違う世界が見えるかもしれないが、向こう10〜15年はそういう方向で進むと思っている。

自動運転の話になると、必ず出て来るのが責任の所在。でも、これって迷うことなくドライバーにあると私は思う。世の中で自動化されている乗り物はある。例えば、飛行機や新幹線。船舶にも自動操縦モードがあるそうだ。大事なところは人間がやって、あとは自動モードで人間が監視役になる例は乗り物以外にもいくらでもある。けれど、その間に何かトラブルや事故があった場合、操作していた人の責任が免除されるなんてありえない。自動車だけが別に考えられる意味がよくわからない。もちろん、そうしたものよりも敷居が低く、誰でも使っているものだからという理由があるだろうが、たとえ自動車に不具合やプログラムミスがあったことが原因で事故が起こったとしても、ドライバーの責任は免れるものではない。ドライバーの保険で賠償するべきと思う。難しく考えることはない。もし、車に不具合や開発上のミスがあったのならば、ドライバーがメーカーを訴えるだけのこと。その辺りの事故分析・解析専門の第三者機関のようなもの。ドライバーがメーカーに責任を問いやすくするような制度。こうしたものも含めた法整備が必要だと思う。
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