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日本カー・オブ・ザ・イヤーはS660かロードスターか?

12月7日頃に、日本で一番歴史のあるカー・オブ・ザ・イヤーである「日本カー・オブ・ザ・イヤー」が決まる。今回10ベストカーに残っているのは、スズキアルトシリーズ、スバルレガシィシリーズ、トヨタシエンタ、日産エクストレイルハイブリッド、ホンダS660、マツダロードスター、BMW 2シリーズアクティブ&グランツアラー、ジャガーXE、フィアット500X、テスラモデルSの10車種。この中から、今年を代表する車として1台が選ばれる。

この日本カー・オブ・ザ・イヤーは、いろいろと批判も多い賞ではあるが、そうはいっても元祖。それなりに権威がある。日本でカー・オブ・ザ・イヤーといえば、このことを指すと言ってもいいだろう。ただ、どうしても広報力の強いトヨタやホンダが受賞する率が高いのは事実。そうしたことに疑問を持つ人も当然いる。そこで、RJCや日本自動車殿堂などもカー・オブ・ザ・イヤーをはじめ、それなりに箔も付くようになっている。

今年は、話題性よりも地味にがんばっている車が好きなRJCではスズキアルトシリーズが受賞。方向性ちょっとわからないけれども、日本自動車殿堂の方はマツダロードスターが受賞した。そういう意味で、今年は本家がロードスターかS660かと言われていただけに、分け合うというカタチならば、S660に票を投じやすい雰囲気はできたかもしれない。しかし、本家が他のCOTYを意識していない可能性もあるので、ロードスターという可能性はないわけではない。しかし、過去を振り返ると軽自動車がイヤーカーに選ばれたことはないのだそう。そうした前例を覆すのなら、S660はちょうどいいとも言える。

しかし、これまでの受賞車を見て思うのは、どうしてこんなのが大賞を取ったのだろう?と思ってしまう車がけっこうあるということ。ホンダCR-Z、トヨタiQなんて、一時の気持ちの盛り上がりであげてしまったという感じがする。こうした賞を受賞しておきながら、大事に育てないメーカーもメーカーなのだが、もう少し冷静に選んでもいいのではないかという気はしてしまう。その前で言えば、レジェンドやアコードもそうだ。ただ、80年代、90年代に比べて、2000年代はちょっと国産車は不作だった時期があるのも事実。無理に国産を選ぶ必要もない時代。今後は国産も輸入車も分け隔てなく、本当にいい車が選ばれたらいいと思う。

中古車メーター巻き戻しが再発

大昔、私もまだ子どもの頃、中古車のメーター巻き戻しが横行していたことは知っている。当時はけっこう簡単に距離の偽装ができたらしい。しかし、90年代末からメーターが簡単に巻き戻すことができないデジタルタイプのオドメーターになったし、車検証に走行距離が記載されるようになったりで、防止策が取られ、ほとんどそうした犯罪を耳にすることもなくなったが、最近になってそうした悪徳業者がまた出てきたという。

イモビライザーでさえ、突破できる世の中。メーターを巻き戻す機械を作ることは可能だろう。しかし、車検証に記録が残ることはどうしようもないはずだった。だが、ここに盲点が。車検時の走行距離表示。念を入れて過去2回分記載されているのは良いのだが、突然ヘンな距離になってもハネられることがない仕組みになっていた模様。つまり、158,000kmの記載が、今回25,000kmになっていても、そのまま通ってしまう。結果、25,000kmで通して、30,000kmでまた通せば、158,000kmの記載は車検証から消えてしまうというわけだ。これで素人は完全に騙されてしまう。というよりも、そもそも車好きでもない普通の人が、車検証をじっくり見るかというと、見ていないだろう。

前回よりも走行距離が減少するというのは、通常ありえないことである。悪いことをするやつが一番悪いとはいえ、そうしたおかしなことが通ってしまうというのは、やはり行政側にも不備があったと判断されても仕方ない。今後は、メーターの距離が減少することがあった場合には、車検が通らないようにすれば済む。故障等によるメーター交換などは致し方ない。しかし、通常まじめな自動車屋なら交換履歴を記録簿に記載。合算した上で申請する。それがわからない場合には、減る前の距離が永遠に残る仕組みにするだけで、ほぼこういうことを防ぐことができる。

とりあえず、我々がこうした悪徳業者から身を守る方法は、車検証をチェックするしかない。いくら距離が偽装できたとしても、車検証には車検を取った日にちが残っている。したがって、前々回から1年も経たずに車検を取っている車はかなり怪しい。半年以内でしかも同一県内は、ほとんどクロだと思っていいだろう。通常、中古車を販売するにあたって、1年以上車検が残っている車を、また車検取り直して販売することはないからだ(1年以内はありうる)。販売する側からすれば余計な諸費用がいらないので、利益を乗せやすい。

しかし、こうした対策を採ったとしても、問題は車検期間ではなく、走行距離にあるので、1年以上寝かせてから車検を取るヤツも当然出て来る。そういう意味で、やはり距離が減った場合には、その事実が消えないようにするしかない。

紅葉シーズンに思うこと

山々が紅く染まってくる。猛暑を乗り越え、出かけたくなる季節。春と秋はドライブには最適。しかし、この季節になるとがっかりすることもある。マナーの悪い二輪車が押し寄せてくるのだ。私の住む地域は田舎。二車線でけっこういい道路がある。それに交通量も少ない。彼らにとって厄介な白黒ツートーンカラーの車もめったにいない。それに都会に住む人にとっては、空気や景色もいいものだから、つい気持ちが高まるのは理解したい。けれど、そこはその地域に住む人にとっては、特別な道ではなく、毎日使う生活道路なのだ。走りを楽しむワインディングロードではない。

10月の終わりから、二輪車の集団が大挙してものすごいスピードで走ってくるのをよく見るようになった。県外から来ている車が多い。山陰のようなへき地に足を運んでくれて、お土産や宿泊など経済効果は感謝したいが、だからといって道路は彼らのためにあるわけではない。大勢のバイクが後ろから迫ってくるだけでも威圧感はかなりあるのに、前を走っている車を煽ったり、リーダー格のような者の判断で1台追い越すと、次々と追い越していく。これは走っていてとても怖い。前が原付ならわかるが、相手は車。普通の速度で走っている。つまり、彼らは一般道を80キロとか100キロで走りたがるのだ。

こうした人々はだいたい中高年である。最近の中高年のマナーの悪さには呆れることが多い。私は写真が趣味でもあるが、長年趣味にしている大先輩に話しを聞くと、最近始めたらしい中高年のマナーに困っているそうだ。お金もある。時間もある。それは良い。けれど、思いつきみたいなことで、他人の世界にドカドカとやってきて、めちゃくさゃなことをやる。そんな人が多いように思う。彼らの困ったところは、人の言うことに聞く耳を持たないことだ。

もちろん、全員というつもりはない。二輪車ファンの中高年には昔からバイクを愛する人、愛するからこそ、マナーや交通ルールを守って楽しんでいる人、たくさんいると思う。それに若い人にだって良くない人もいる。でも、一部のどうしようもないバカな年配のせいで、世間から問題視される。これは元々愛していた人にとって大迷惑。したがって、やはりこういう季節の交通取締りは強化した方がいいし、私は前々から言っているように、二輪車の税金を上げるべきだと思う。車検がいらない250cc以下のバイクは生活実用品として現状でいいと思う。業務や学生の足として大切な役割がある。

だが、排気量の大きなバイクは完全に趣味の物。必要があって乗るものではない。明らかな贅沢品である。車で考えれば、2.5Lクラスまでなら生活実用品の範囲内かなと思えるが、3.0Lオーバーになるともう好きで乗ってると判断されて仕方ない。税金が高いと嘆いても誰も慰めてはくれないだろう。バイクもそうだと思う。250cc以上のバイクは3.0Lの車と同じ自動車税(51,000円)を取ってもまったく問題ないと思う。750ccオーバーなんて6.0Lオーバー(111,000円)と同じでいいと思う。賛否両論あると思うが、あれだけの性能があるバイクが、軽自動車よりも安い4,000円はありえないと思う。大きな二輪車はそれでも乗りたいという人だけが乗るべきだ。

高齢者の運転免許改革は急務

痛ましい事故が起きてしまった。認知症の高齢者が2名を死亡させてしまう交通事故。ここでも、以前から高齢者の運転免許制度の改革が絶対に必要と訴えてきたが、再度声を上げたいと思う。もちろん、認知症はドラッグや飲酒とは全然違う。老いれば誰でもなる可能性がある病気。本人に自覚や判断能力もほとんどないことも多いので、悪質と片付けることはできないと思う。けれど、高齢化社会において交通安全に限らず、絶対にあってはならないのが高齢者が若い人の命を奪うこと。高齢者に優しい社会はけっこうだが、行き過ぎると高齢者と若者との間に敵対心を生む。こうしたことはやはり国が先頭に立って、ともに前向きな気持ちになれる社会を作っていかないといけない。

今回、こういう事故が起こってしまったが、これは偶然かつ不運にも起こったものではない。これからますますこうした事故は増えてくるのは間違いない。明日は自分が犠牲になるかもしれないという意識を国民全体が持つ必要がある。やはり、早急に認知症と診断された人の運転を制限できるような法律を整えるべきだろう。その場合には飲酒運転を黙認した時と同じように、家族に対しても罰則を何かしら考えないといけないかもしれない。

同時に運転免許の更新を、より厳しくする必要もある。更新期間を短くすることも考えられる。このように検討できることはたくさんある。また、以前から述べているように、自分の住んでいる市や県に限定した地域限定免許の新設、軽自動車限定免許の復活、安全装備の限定(誤発進抑制制御、自動ブレーキ付のみ許可など)、高速不可もETCを活用すれば実現できる。そのためには一般の窓口を廃止して、ETCがないと高速が走れないということになってもいいと思う。あわせてプリペイドタイプのETCカードも発売すればいい。

ただ、こうしたいろいろなケースを考えても認知症の事故はなかなか防げない。よって、車を没収するなど、ある程度の強制力をもって対処できるようにしないといけない。もちろん、単に自動車を奪うだけではいけない。地方の生活環境の改善は緊急課題である。安倍内閣は観光地での用途に白タクを認めるような検討をしているそうだが、こういうところに限って認めてはどうだろうか。都会で他人の車に乗るのは怖いが、何十年も付き合いがある人、子どもの頃から知っているなど、田舎の良い面を活かせば、けっこううまく運用ができないだろうか。若い人もガソリン代を稼ぐため、どうせ出かけるならついでに乗せて行ってあげるなどするかもしれない。この場合、使用する車は届出を必要とし、国が任意保険と同等の補償を備えた自賠責保険を新たに新設すればいい。届出をした車は、その自賠責に加入しないと車検は通らない仕組みだ。任意保険が必要なら車両保険のみ入る。バスや電車を走らせようとしても無理がある。国や行政が低コストで地方の交通環境を整備するためには、自家用車の活用しかない部分はあるだろう。

新型スズキエスクード

新型エスクードは、思ったよりもコンパクト。軽自動車に頼らなくてもいいように、先代スイフトからスズキの車は変わった。その中で、より大きな車にもチャレンジしてきて生まれたのがエスクードとキザシだった。

でも、大きな車を売ろうと思っていたアメリカ市場からは撤退。GMとの関係でも続いていれば、車台やエンジンの共用化も可能だったかもしれないが、独り立ちしなければならなくなったため、選択と集中を迫られた。そこでスズキはコンパクトカーに全力を注ぐことを選んだ。つまり、今の段階では、エスクードくらいの大きさまで。エンジンも1.6L以下に絞り込む計画のようだ。

結果的にジムニーの兄貴分的な存在。つまり、本格的な成り立ちを持ったエスクードが、SX4の兄弟車(FF乗用車ベース)となってしまったから、「だからエスクードを買っていたのに」という人は、不満を持つだろう。仕方がない。けれど、当分は従来のモデルも2.4シリーズとして併売するので、最後のチャンス。もう一回従来型を買う人もいるかもしれない。

とはいえ、今世界的に見た目がこういう車が人気。悪路を走りには行きません!!という形だけのSUVが大人気。日本でもそうなってきた。だから企画としては人気のカテゴリにひとつの選択肢として用意するというのはストレートな判断。日本に導入されるのは1タイプ。FFと4WDが選べる。4WDはSX4で登場したALL GLIPという4つのモードが選べるシステム。4WDにはこだわりのあるスズキらしく、FFベースになっても4WDとしての性能は割り切っていないように思える。

今回半日お借りしたのは、4WDタイプ。走り出して思い出した。6速ATだということ。内装もシフトレバーも今までのスズキの小型車という感じなので、いつものCVTのような気持ちで走り出してしまう。ただ、まったり走っている間はATとかCVTとか気にならないくらいスムーズで、変速を意識させない。けれど、キビキビと走ろうとしたり、加速や減速を繰り返すような場面では、どのギアにしようか一瞬迷っているような間を感じてしまう。トヨタの車ではこういうことはない。でも、BMWとかVWとか、ヨーロッパの多段AT/DCTではこういうのよく感じる。もしかしたら、ヨーロッパ向けのシフトプログラムが影響するのかもしれない。

エスクードは全部周回遅れの車だ。これはSX4の時にも書いたと思うが、2010年くらいに発売されていてもおかしくない車。けれど、スズキらしい地味ながらもまじめに作っている感じがするんじゃないかという期待があった。それはSX4がけっこう良かったからである。SX4は派手ではなかったが、なかなかしっかりとした走り味がしていて、長く乗って疲れない。それに末永く付き合えそうな物の良さ感みたいなものがあった。乗り心地もフラットで高級感も感じたくらい。でも、エスクードはそのイメージがあって乗ったら、なんだか日本車っぽい。一番気になったのが乗り心地。突き上げや路面の形状を拾うのは別に悪くないのだが、カドがある。正直、ホンダヴェゼル、マツダCX-3のレベルまで来ていない。SX4より1クラス下の車に乗っているような感覚だ。

もうひとつそれを感じるのがエンジン音の大きさ。もちろん、うるさいというレベルではないものの、スイフトとかSX4と比較すると大きい。6ATで加速時の回転数が高めというのも関係しているのだろうか。それから、走行モード切替でスポーツを選んだ時、そこまで引っ張らなくていいというくらい変速してくれなかった。これは、やりすぎだと思う。ただ、動力性能としては不足を感じることもなかった。走っている最中に、そういえばこれ1.6Lしかないんだよねと思うくらい。排気量の割にトルクもあるし、乗りやすい。さらに、燃費も150kmくらい走って15.0km/Lと決して悪くない数字。意外に軽い。4WDでも1,210kgしかないのが効いているのだろう。

このクラスのSUVは世界的に見てもオシャレな車が増えている。エスクードのインテリアは実にそっけない。エクステリアだって普通。お世辞にもカッコいいと言えない。特にリヤビューはロシアの車みたい。パワートレインはハイブリッドでもターボでもない普通のガソリン。しかも、なんの目新しさもないもの。安全装備だって時代の流れは速く、2015年末に搭乗する車では、ミリ波レーダー単体かつ30km/h以下でしか停止できない自動ブレーキは1世代前のもの。レーダークルーズコントロールだって停止まで行ってくれないと評価されない。もちろんないよりあった方がいい。けれど、どうしても比較検討されてしまうとつらい。それからサイド&カーテンエアバッグがないのもマイナス。カラーのマルチインフォメーションディスプレイじゃないのも遅れている。

そんな新型エスクード。決して手を抜いているとは思わない。けれど、スイフトとかソリオくらいなら突出していい物が作れるけれど、このクラスくらいになってくると、まだライバルに届かない面があるのかもしれない。でも、エスクードになんの魅力もないわけではない。積雪地などでは本当にカタチだけのヴェゼルやジュークより、4WDとしては圧倒的に安心感があるし、これらの車と比べれば安全装備は充実している。それに価格だって、ライバルで言う最上級グレード並の内容だから、230万円ならお買い得である。ナビとスタッドレスをセットにして、値引きもがんばってもらえば260万円くらいで購入できる。ライバルだと300万円コースになるだろう。

あとはエスクードだけという何かが欲しい。それも早いうちに解決するかもしれない。先日ヨーロッパで1.4L直噴ターボモデルが発表されたからだ。220Nmという2.4L並みのトルクを発揮するダウンサイジングターボが、この車に乗ればかなり刺激的な走りも期待できる。コンパクトで速いのがいいという人はけっこういるのでは。早くこの仕様を国内にも投入してほしい。
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