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スペーシアのDCBS 装着率は低め?

5月のマイナーチェンジでステレオカメラ方式の自動ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート(以下:DCBS)」を設定したスペーシア。JNCAPテストで50km/hでギリギリ停止。厳密には少し触っているのだが、これなら十分止まったと表現していいレベル。この性能を持っているのは軽自動車ではスペーシアだけだし、普通車を見渡してもスバル車以外では多くない。

この自慢すべきDCBSだが、思ったほど販売に結びついていない様子。おそらく、ユーザーには既存のシステムとの違いをイマイチ認識もらえていない。どちらもCMでは似たような映像。販売現場できちんと説明できているのかも不明。スズキ車は田舎の整備工場で売る場合も多い。また、大きな要因は価格だと思う。軽自動車で75,600円は大きく思える。そもそも安いグレードを選ぶ人は選ばないだろうし、高額モデルのカスタムは本体価格が高い。ナビとかあれこれ付けて見積りしてみたら、結局なしを選ぶ人が多いようだ。確かにカスタムを選ぶユーザーは、先入観もあるかもしれないが、そういうものより他にお金をかけたい人が多いかもしれない。

ただ、ここで注目したいのはダイハツ。ムーヴやタントの「スマートアシストII」は、同じ75,600円だが、装着率はそんなに落ちていないように思う。後方の衝突防止支援など、わかりやすい性能向上もうまいが、やはりダイハツを選ぶ人の方が流行に敏感に見える。その上、どうせ買うならとあれこれ付けてくれる人も多い印象。大画面ナビや後席モニターなどがよく付いているのもそういうところがあるからだと思う。値引きはあまりせず、高額な用品も付けてくれる。販売店としては良いだろう。2000年代以降、ダイハツは上級感や派手さをアピールしてきた。そういうイメージ戦略は成功していると言える。

反面、スズキ車を買う人は価格にうるさい。双方同じ軽主体メーカーでもユーザー層が少し違う。ダイハツよりスズキの方が安いグレード比率が高い。ナビを付ける人もそこまで多くなかったりする。ダイハツより田舎で多く走っているというのもあるだろう。レーダーブレーキサポートは4〜5万円だったから、ワゴンRあたりでは装着率が60%くらいになったものの、7万円だと話が違ってくる。それでスタッドレスタイヤが買えるという話になってくるのだ。せっかくの性能向上も、装着率を下げる結果になっては本末転倒。今後、デュアルカメラブレーキサポートをワゴンRやハスラーに展開するには、まだ超えなければならないハードルがありそうだ。そのためにはソリオで装着率を上げることが肝要になる。

新型アルト NAでターボ並みです!!

アルト1万キロ突破。前のアルトエコよりペース速いです。日々仕事で走り回ることもあるが、走りがレベルアップして楽しさも感じられるようになったから、何も節約のためというより、積極的に乗りたくなるくらい。軽いからNAで十分だし、無駄に大きな15インチタイヤだって履きこなす。スタビライザーの追加など前車とは比較にならないくらい基本性能が向上したから、キビキビと走れてカーブの多い山坂道だって不満がない。シンプルで突出した所はないのだけれど、嫌と思うところもない。カタチはスポーツではないけれど、ライトウェイトって偉大かもしれない。

前のアルトもそうだったが、やっぱり8,000kmを超えたあたりから本当の実力発揮。車にも準備運動は必要。慣らし運転は過度に心がける必要はないが、体があったまるまではそのくらいかかるのだと思う。8,000kmを超えると見違えるようにスムーズになって、超低回転での粘りも増す。よって、燃費も当然良くなる。納車されてすぐに少し遠くまで出かけた時、あまり軽さの恩恵とか、低中速域での力強さを増したというメーカーの発表が感じられなかった。先々変わるだろうとは思ったものの、今なら断言できる。軽くなった分きちんと動力性能に恩恵がある。

納車が冬場だったから、なにより暖気時間が驚くほど短くなったところが良かったが、夏場なんてほとんどないに等しい。つまり、ちょい乗りでもあまり燃費が悪化しないということ。低中速の力強さはリッターカーに匹敵する。それもそのはず。650kgに660ccのエンジン。970kgで1.0Lエンジンのヴィッツとトルクウェイトレシオはあまり変わらない。アルトの「X」は中途半端な存在と言われる。確かにアルトにしては無駄に豪華な装備だし、価格も113万円。あとちょっと出せばワゴンRが買えるとか、ターボRSが買えるという声もある。でも、私はこの車はパッソ・ヴィッツやマーチを検討している人にこそおすすめしたい。1.0Lクラスの小型車と比較したら、これで十分じゃない!!と思う人もいるはずなのだ。

私はターボRSのデビューを知っていてオーダーした。それは、きっとターボなんか買ったら、普通車がいらなくなってしまうだろうという怖さがあったから。実際、ターボでなくてもアルトに乗る比率が増えてしまっているのだから、まったく困ったことなのだ。そして、そもそもなぜアルトを購入したのかという原点を忘れてはいけない。年間35万円かかっていたガソリン代が10万円以下で済むというその差額以上の負担になってしまったなら、そもそも軽を持つ理由がない。そう言い聞かせてという面も否定はできないが、人間どうせならと贅沢に。でも、中途半端なものを買うくらいならどっちかがいい。「X」でなければ、私は「F」のAGSにする。

そんなアルト「X」。私は大満足なのだ。実は先日、ムーヴカスタムのターボとeKカスタムのターボに乗る機会があった。どちらも友人の愛車。乗り比べてみた。アルト負けてない。これくらい踏んだら、このくらいの加速をするだろうという感覚がそんなに違わないのだ。アルトのNAは実用域ではハイトワゴンのターボ車並み言ってもいいと思う。友人も「よく走ってびっくり」と言っていた。もちろん、64PSという差はあるから速度域が高くなってくるとターボ有利になるのだろう。ただ、実用的な範囲内、具体的には70キロから100キロといった加速なら「さすがターボは違うね!」というほどの差は感じない。そのくせ燃費は最高にいい。もちろん「ターボRS」も価格は安いし、燃費もターボの割りにいいと思う。大いに迷って当然。日常の足として使って、ちょっと走る楽しさがありたいという人には、私は「X」を薦めたい。こいつはいい車だ。

ダイハツキャスト 9月発売の理由を想像

ハスラー対抗車として注目のダイハツキャスト。確定ではなかったものの、当初8月と言われていたのが9月というのは意外に思った。なぜならダイハツのこういう車は8月発売が多い(ムーヴラテ・ムーヴコンテ・ミラココアなど)。夏に変り種、これを過ぎると年末に主力車種というパターンがダイハツには多い。どちらも9月の中間決算のカンフル剤として、3月のもっとも車が売れる時期に向けて新型車を投入する王道である。

でも、9月9日発売だと届出できる日数が2/3になってしまう。本当なら8月末に発売して、9月は1ヶ月めいっぱい届出したいはず。スタートダッシュでハスラーを抜きたいからだ。しかし、それでも9月9日にしたのは半年後に3月というためではないかと思う。ダイハツ車はスズキほどではないが、それでも50%はディーラー以外が販売。新型車が出るとたくさんの販売店に試乗車を配備しなければならない。これがだいたい6ヶ月か1年の契約となっている。ほとんどタダみたいな価格でリースをしてもらい、契約期間が満了したら返却か買取かを選んでもらうシステムである。

昨年11月に発売となったウェイクは半年後5月だった。車が売れる時期ではない。すると契約満了とともに大量のウェイクが返却されてしまった。販売会社(ディーラー)はその処理に困ってしまった。さらにオークション大量出品。相場を落とす失態も。これがムーヴやタントならそんなことない。ほっといても売れる車だから買い取られる。つまり、ウェイクは売れないと判断した販売店が多かったわけである。

そういうわけで変り種の発売時期には慎重になった可能性も。車がもっとも売れる時期である3月なら業売店としても試乗車を買い取る確率高い。キャストが欲しいという人は当然1人くらいはいるはずで、この車なら安くできるよと裁いてもらえる。買い取って売った方が圧倒的においしいためだ。したがって、1ヶ月前でも後でも返却率は相当違うはず。9月上旬というのはすごくいい時期に設定したなという印象。下旬だと納車が4月になるから車検切れや新卒の人の就職に間に合わない。2月末だとまだ買い替えが本格化しない。キャストの発売日にはそんな思惑もあるのかなと勝手に想像したところで或る。

Honda SENSING は飾りか

自動ブレーキといえばスバルの「アイサイト」の存在。あれだけ多機能で高性能な自動ブレーキと、追従クルーズコントロールなどのパッケージを+10万円という低価格で選べるようにした驚き。そのインパクトはものすごく、これがあるからスバル車を買うという人も続出したほど。間違いなくスバルは新しいユーザーを多数獲得し続けている。これによって、それまで安全装備にお金を払わなかった日本人のクルマ選びに良い影響を与えた功績は、現在も評価されているが、将来的にはもっと大きく評価されると思う。

それと合わせてダイハツの功績も大きい。2012年12月にムーヴに「スマートアシスト」を採用。こちらは時速30キロ以下に限定した簡易的なものではあるが、スバルの半額の+5万円で実現させてしまった。なんせ自動ブレーキが軽に付く日が来ると、誰も思っていなかっただけにこのインパクトはすごかった。一気に全メーカーが採用し、セールスポイントにするきっかけを作ったのは、スバルよりダイハツだと思う。

あれからもう3年が経つが、こうしたシステムも第2世代になって来ている。スバルは「EyeSight ver.3」を発売。ダイハツも単眼カメラを併用する「スマートアシストII」を、スズキは「デュアルカメラブレーキサポート」を相次いで発売。自動ブレーキに遅れをとっていたトヨタも今年ようやく「Toyota Safety Sense」を世に送り出した。その中で、ホンダも時代の流れに乗って、他社と同様なレーザー式の「シティブレーキアクティブシステム」を販売。そして次世代の「Honda SENSING」を採用している。これはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた最新のシステム。追突軽減ブレーキはもちろん、車線逸脱警報・ふらつき警報・誤発進抑制制御・歩行者検知・先行車発進お知らせ・アダプティブクルーズコントロールなどフルスペックの内容。さらに、標識認識機能というものも付いている。

しかし、不可解なことがある。このシステムの搭載車種は、レジェンド・ジェイド・ステップワゴン・オデッセイと拡大しているのに、半年が経過してもまだJNCAPの試験を受験していない。最近発売された「スマアシ2」のタントや、「デュアルカメラブレーキサポート」を搭載したスペーシア、そしてトヨタの新型シエンタも、もう試験結果が出ているのに、ホンダだけはこれを受けないのだ。ちなみに、この試験はメーカーが自主的に持ち込むもの。つまり、やってもやらなくてもいいというもの。自信があるなら当然早く試験して性能をアピールする。しないということは、結果が出ては困るからと考えるのが自然。

レジェンドは、問答無用に試験されるアメリカでは、なんと20km/hですら停止しなかったという。つまり、付いているものは立派だが、実質的には進化していないと言ってもいい可能性がある。もちろん、私もステップワゴンに乗って、標識認識の精度の高さ、アダプティブクルーズコントロールの便利さなど実感。無駄なものと言うつもりはない。たとえ、停止しなくても減速するのであれば、あった方がいいに違いない。

けれど、現状では怪しまれても仕方ない。最近ホンダからはいい話題を聞かない。実際、このシステムもフィットハイブリッド同様に見切り発車したと証言している技術者もいる。だとしたら、ホンダはカタログを飾り、車を売るためにユーザーに未完成のものを売りつけたことになる。これがトランスミッションとは違い、ユーザーが不具合を実感しにくく、効果も試せないものであるから、なおさらそれが本当なら悪質だと思う。ホンダファンの方には申し訳ないが、違うというなら早く試験を受けて真実を明らかにして欲しい。

全損とは -対物超過を付けとこう!!-

今日は全損から始まる違う話題にしようと思ったが、全損の話を始めたら長くなってきたので今回は「まえがき」。全損について話したい。「事故で車を全損にした」なんて聞いたことある人もいるはず。すごく大きな事故を思い浮かべるが、そうとは限らない。全損は早い話、修理するより買いなさいというケースのことである。

私が乗っているチェイサー。14年前の車。軽く追突されただけで全損だろう。部品交換に骨格修理まで考えたら35万円以上になるのは明らか。10年以上経ってる車に価値はないというのが保険会社の考え方。しかし、さすがにそうはいかないので、10万円または10%の価値は認めている。新車当時347万円。35万円という数字はそこから出る。保険修理すれば部品・工賃を1円単位で細かく保険会社は精査する。でも、明らかに車価を超える場合35万円が即決まる。これを「全損になった」と呼ぶ。だから、全損になった車の中には大したことがないように見えるものもある。なお、10万円は最低ライン。10年以上前の新車価格が100万円以下の車も10万円は出る。1ケタの全損はない。

全損になるとだいたい+10%上乗せになる。買い替え時の諸費用補助的な意味合いだ。35万円なら38.5万円。だいたい40万円あれば似たようなチェイサー買えるはずということ。実際には程度がいいものはちょっと難しい。自分に過失がない場合は、相手の保険会社になんとかならないかと言うことは必要。ある程度常識的な範囲なら条件が変わることも多い。ただし、ゴネるのとは違う。ゴネてもいいことはひとつもない。

話は戻って、保険会社も車齢が伸びている現状もあり、対物超過特約を推奨している。今や10年経っても十分現役で乗れる時代。20年近く前の車だって走っている。そんな車に追突してしまったら困るのは自分。このご時世、いきなり車を買い替えろなんて無理な話。絶対修理してもらうと主張されることも多い。そうなると価値を上回る部分の修理費用は自分が賠償しなければならない(対物無制限は無制限に出るという意味ではない)。だから対物超過は絶対に付けておくことをおすすめする。この特約があれば、価値を超える部分も保険会社が出す。最大50万円が相場だ。10万円の価値も無い車でも修理する場合に限って60万円まで保険が出るイメージ。安心だ。

しかし、もちろん一律に全部10%で処理されるわけではない。保険会社もその辺はしっかりと調査している。私の車は相場がない。だから10%のいい例として使った。車両保険を付けようと思っても40万円までしか付けられない。いくら保険料積んでも14年前のチェイサーに100万円は不可(ツアラーVなら違うと思う)。そりゃそうだ。なんぼでも掛けられたら安い車に保険かけて潰すことを考える人間が出て来てもおかしくない。けれど、10年落ちでもクラウン、ランドクルーザーやハイエースは10%ではとても買えない。車両保険が付けられる額も100〜200万円だろう。こういう車の場合はそちらが基準になることを付け加えたい。

○全損になった車は?

全損=廃車というイメージがあるだろうが、実際はそうではない。対象の車両の損害額が価値の全部に到達したという意味であって、乗り続けることに制限はない。きちんと修理してもらって乗り続ける人も多い。その場合、以降の保険がかけられないということはないし、再度不幸にも事故に巻き込まれてしまっても、過去に全損になったからという理由で賠償されないということもないので安心して欲しい。
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